河野談話を守る会のブログ2

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慰安婦の徴集に強制性がなかったという理屈の恣意性

慰安婦を徴集する時、もっとも多かったのは、騙す事であった。
 
 
 
関東軍軍隊日記』 長尾和郎著 1968

東満の東寧の町にも、朝鮮女性の施設が町はずれにあった。その数は知る由もなかったが、朝鮮女性ばかりではなく日本女性も・・・・・・三畳ぐらいの板の間にせんべい布団を敷き、その上に仰向けにいなった女性の姿・・・・・・・これらの朝鮮女性は「従軍看護婦募集」の体裁のいい広告につられてかき集められたため、施設で≪営業≫するとは思ってもいなかったと言う。それが満州各地に送りこまれて、言わば兵士達の排泄処理の道具に身を落とす運命になった。・・・・・・

『兵隊達の陸軍史』 伊藤桂一著 1969

・・・・・慰安婦の多くは騙されて連れてこられたのである。

支那の著者のいた駐屯地には、兵員600に対して朝鮮人慰安婦が4人いた。


『戦旅の手帳』 伊藤桂一著 1986 直木賞作家 『落日の戦場』『静かなノモンハン』などの作品あり

敗戦によって軍票が無価値になったため、只奉公をした事になる。戦争の最大の被害者は戦場慰安婦であり、かつ彼女達の功績も黙殺できない、従って慰安婦の忠魂碑も建てるべきだ、と書いたことがある。

騙すのは、看護婦にする、と言うのと、食堂の給仕する、というのと、つまり肉体供与を条件とせず連れて行って、現場についたら因果を含めたものである。逃げる方法はない。
 
 
 
こういう話は慰安婦の徴集時にしばしば見られるものだ。
 
ところが、これには「強制的性格がない」と言うのが安倍氏たちの言っている事である。
 
では、北朝鮮による拉致はどうなるのだろうか?
 
少女に甘言を用いて連れ去った例があるが、それは強制ではないと言うのだろうか?
 
甘言を用いて連れて行った場合もそれは強制であった事は言うまでもないのである。
 
 
*「北朝鮮による日本人拉致事件」では有本恵子さんがイギリス滞在中、よど号グループの元妻から「北朝鮮で貿易の仕事をさせてあげる」と騙されて北朝鮮に渡ったと八尾恵が証言しています