慰安婦の徴集に強制性がなかったという理屈の恣意性
慰安婦を徴集する時、もっとも多かったのは、騙す事であった。
『戦旅の手帳』 伊藤桂一著 1986 直木賞作家 『落日の戦場』『静かなノモンハン』などの作品あり
敗戦によって軍票が無価値になったため、只奉公をした事になる。戦争の最大の被害者は戦場慰安婦であり、かつ彼女達の功績も黙殺できない、従って慰安婦の忠魂碑も建てるべきだ、と書いたことがある。
騙すのは、看護婦にする、と言うのと、食堂の給仕する、というのと、つまり肉体供与を条件とせず連れて行って、現場についたら因果を含めたものである。逃げる方法はない。こういう話は慰安婦の徴集時にしばしば見られるものだ。ところが、これには「強制的性格がない」と言うのが安倍氏たちの言っている事である。では、北朝鮮による拉致はどうなるのだろうか?少女に甘言を用いて連れ去った例があるが、それは強制ではないと言うのだろうか?甘言を用いて連れて行った場合もそれは強制であった事は言うまでもないのである。