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ネオナチと安部政権+在特の奇妙な共通点

 1980年台後半、世界は共産主義の崩壊という大きな出来事を経験した。東西を分けていた象徴とも言うべきベルリンの壁が破壊され、共産国家を支配していた独裁者達があるいは処刑され、あるいは追放されたのである。衛星国は全て民主化革命が引き起こされ、ソ連もまた民主主義化した。
 こうして東西冷戦が終わるとそれまで冷戦の影に隠れていた民族主義原理主義宗教が台頭しはじめた。旧ユーゴでは内戦が勃発し、「民族浄化」が唱えられ強姦と殺戮が支配した。統一ドイツでは、やがてスキンヘッドのネオナチが鎌首をもたげ、「外国人排撃」の主張をし、「トルコ人出て行け」とか叫び、テロと暴行を繰り返している。
 また「ナチスユダヤ人の友だった」「アウシュビッツの600万人は多すぎる」などの歴史修正論を繰り広げ、今日では政党を作るまでになったのだ。

ドイツの歴史修正論論争
http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/holocaust/holocaust.htm
 
 ドイツ政府のなかにも「在住外国人は市民ではない」「外国人の選挙権に断固反対」と発言する者もおり、合法的に行動するネオナチ=「ドイツ国家民主党」に力を与えている。
 
「いまなおドイツ人は勝者の意思に屈している。……第二次世界大戦の二つの勝者(アメリカとソ連という二つの帝国主義)の目標は、二つの世界領地への世界の分割であり、……かくてドイツ民族は外国権力ブロックの間での闘争と妥協の標的になってしまった。……われわれ国家民主主義者は自由と自立への意思を、分断されたドイツ民族のなかにも目覚めさせようと欲する」
 
というドイツ国家民主党綱領は、きれいな言葉で飾られたナチス(排外民族主義)の歴史的正当化である。
そして、在特会と不愉快な仲間達が暴れる日本の現状といくらかシンクロしていると言えよう。
 
 ネオナチとはナチス主義で第二次世界大戦後の右翼国粋主義の信奉者である。
 外国人排斥、観光客に対する暴力行為、ハーケンクロイツを掲げて、ナチスドイツ的な論理以外を暴力行為で排除と撲滅しようとする若者の集団である。日章旗を掲げて外国人排斥をクライムする在特会を彷彿させる。
 
 そもそも、昔から日本とドイツはなぜかしら共鳴していた。1933年、ナチスヒトラーが政権を取り、一党支配をはじめた頃、やはり1933年に日本は、挙国一致内閣が生まれ、政党政治が終わっている。やがてドイツと日本はそれぞれ国際連盟に不満を持ち脱退し、同盟国として肩を並べて闘うようになった。
ヒトラーは今でこそ病的独裁者のイメージが定着しているが、政権をとって失業者対策を成功させ、国民に支持されていたのである。
 そのヒトラーはナチズムについてこう述べている。
 
「ナチズムはもっぱら人種に関する諸認識から生まれた一つの民族的政治理論である」
 
 
 
 
 
 
 
(参考)
 
 ドイツの歴史修正論論争
http://homepage3.nifty.com/m_and_y/genron/holocaust/holocaust.htm