日本とドイツの歴史修正論者
ナチスは、
したという。
それは、麻生副総理の
「(日本は)一国家、一文明、一言語、一文化、一民族、ほかの国さがしてもございません」
や
麻生氏は2007年の参院選中、国内外の米価を比較して「7万8000円と1万6000円はどちらが高いか。アルツハイマーの人でもわかる」と発言。また、かつての自民党の実力者について「部落出身者を日本の総理にはできない」と発言していた
事と酷似しているという。
なるほど、自民族の単一性を誇り、差別的である事には共通性が見られる。またそもそも、安部政権の弱者切り捨て政策は、今に始まった事ではないだろう。
かつて日本は、太平洋戦争の中でナチスドイツと同盟国であった。ナチスヒトラーはトゥーレ協会を母体とし、ゲルマン民族宗教を導入し、ブォータン(オーディン)崇拝を強制。これに抵抗するプロテスタントを殺戮した。同様な事が日本でも起こり、明治国家建設以来の国家神アマテラスの神棚を拝まないクリスチャンを日本と朝鮮、フィリピンなどで投獄、殺戮した。
やがて同盟国は敗れ、戦争は終わった。ドイツは分断され、日本は平和憲法を抱く、経済大国として生まれ変わった。
こうして両者は、まったく分離しているものと思われた。
ところが、1990年代初頭。
冷戦が終わりを告げたとたんにこの両国に奇妙な事が起こり始めた。
それは大がかりな国粋主義・復古主義とも言える民族主義の台頭、民族宗教の台頭、そしてそのための歴史修正論の誕生。ドイツでは、ネオナチが生まれ、いくらかの歴史学者や漫画家によってナチスを正当化する論調が唱えられた。「ヒトラーはユダヤ人の友だった」「ガス室で600万人は無理だ」・・・・などと彼らは「歴史」を変えようとし始めた。
それと同調するように、日本でもやはり、歴史修正の流れが起こり、「南京虐殺はなかった」「侵略していない」・・・などと大がかりに唱え始めた。この奇妙な共鳴は、ユンク流に言えばシンクロニシティと言えるだろう。
ドイツでは、ネオナチによる外国人排撃テロが起こり始めた。日本でもそれを追うように排外主義者によるヘイトデモが多発するようになった。そのデモにはハーゲンクロイツの旗を掲げる者もいた。
まるで、双子の兄弟がテレパシーのようなものでつながっているように、日本とドイツは、見えない線でつながっている。