河野談話を守る会のブログ2

ヤフーブログ閉鎖のため移住しました

「秘密法案」関連演説2


こんにちは、みなさん。


去年の9月の話です。
日本国憲法の無効確認と大日本帝国憲法の復活を求める」という請願書が東京都議会に提出され、審議の末廃案となりましたが、私達はびっくりしました。
あの大日本帝国憲法の復活です。
現在の憲法にうたわれた戦争放棄主権在民などの諸原則がありますが、大日本帝国憲法にはそんなものはありませんでした。
主権は天皇にあり、国民は国民ではなく「臣民」でした。
戦争放棄どころか、「侵略戦争」を押しとどめる規定もなく、軍がやたらとイバッていて、勝手に戦争はおこすわ、末期には軍を批判しただけで、投獄された人が万人を数えるという。
その大日本帝国憲法です。

この請願を出したのは、「いしんの会」なのですね。
どうも、キナ臭い妄言が多いと思ってたら、やっぱりな・・・と。

そうした戦前の時代にあこがれを持ち、正統化、美化している人々がいる事は知っていました。ところが実際に形にしようとしているのです。黙ってていいんですか?みなさん。

それから、戦後レジームを否定する安倍政権が生まれ、国民の基本的人権を大幅に削ろうという、帝国憲法に良く似た憲法案を出した。
いや、どうなってるんだ?日本は。
私達は語らい、それでとりあえず政治活動を始めるため「○○会」という政治団体を造りました。
まだ弱小ですが、よろしくお願いします。
もう言わずにはおれない。
黙ってる訳には行かなくなりました。

そして、慰安婦問題や靖国を巡って、韓国や国連の勧告を無視し、国際問題になり孤立化しつつあると思ったら、今回の「秘密法」です。
まさに戦前に回帰しようとしている。

いや、これは回帰しているというよりも、繰り返している。
「歴史は繰り返す」という哲学者ヘーゲルの有名な言葉がありますが、再びあの、戦前の、ファシズムの恐怖の時代が繰り返されようとしている。

戦前、戦中、日本には「治安維持法」や「軍機秘密法」がありました。それを使って何万人という人々が投獄された。様々な拡大解釈がなされて「軍機秘密法」だけでも総計5万人以上が投獄されたと聞いています。

それから「今の秘密保護法」にもっともよく似ているのは、1941年の「国防保安法」です。何が国家機密かが明らかにされない。国家機密を漏洩、探知したものを厳罰に処する。教唆、扇動、陰謀も処罰する。みな内容が同じです。この法により「大本営発表」以外の全情報が封印、太平洋戦争の破滅の道を突き進みました。
情報統制がなされ、本当の事は全て分からなくさせられた。
国民は「この戦争負けるよ」と言っただけで「非国民扱い」され特高警察に引っ張られた。
そういう時代が繰り返されようとしている。

私達は昨日まで、普通の人でした。
しかし、もう後戻りしようと思いません。
この法案はどうしても潰さなければならないからです。

政府はころころと言う事をコロコロ変え「一般人は一切処罰対象にならない」を「処罰対象となる」とか
「報道機関に家宅捜索に入ることはない」を「個別に判断する」とか「法案作成にかかわる政府文書は開示できる」が「検討する」に変えたりして、どうしても法案を通したいらしい。

通せばどうとでもなると思っている。
それで森まさこ担当大臣は、「まず通しましょう」なんて言うんですね。
しかし、ひとたび通せば、たちまち国民に牙をむくのが、この手の情報統制法案です。アメリカには、情報統制の範囲が明文化されていますが、今回の日本の法案で政府はその秘密指定の範囲もコロコロと変えている。それどころか、ブログに書いただけでも逮捕されるかもしれない。

立件する必要はない。最高23日留置所に泊められて、臭いメシを食べ、尋問されるだけでも結構きついです。サラリーマンなら職を失うでしょう。

維新やみんなの党が意味の無い修正案を出しました。これはほとんど”やらせ”に近い。
安倍さんのお友達が経営するNHKは、秘密法審議を放映しなくなりました。


政府は、どうしても通したい。国連が声明を出しても、国際ペンクラブを始め、たくさんのジャーナリストや言論人が反対声明を出しても、法学者や歴史学者が反対しても、通そうとする。
痛いのは、公明党の裏切りです。

何が、政権の監視だ!
何の監視もできてない。

彼らの教祖である創価学会牧口常三郎さんは、ファシズムの中で抵抗して獄中で死にました。
私は結構、尊敬してます。
その弟子を自認するような連中が今回の「秘密法案」に何の抵抗もなく、通そうと努力する側に廻っている・・・・一体、この人達は歴史に何を学んでいるのか?

創価学会は、彼らの宗門である日蓮正宗を批判しました。
「おまえら、戦争中に軍部の圧力に負けて協力した」と言って非難しているくせに、自分達も同じ事をしている。

私は学会員じゃないんですけど、学会の友人にすすめられて、よく公明党に票を入れてました。しかし、そんな事をするんなら、入れるんじゃなかった。
応援しなきゃよかった。
悔やんでも、悔みきれない。

いや、今からでもいいから、創価学会の人は「秘密法」反対を議員達に言ってください。

以上、御清聴ありがとうございました。




戦争直後の話です。
東京は焼け野原だったそうです。
このあたりもずーと焼け野原が広がってたんでしょうね。
それで、私達の祖父母や父母は・・・もう二度とこんな悲惨な事は嫌だ、繰り返したくないとおもった。

それで、日本はずーと平和国家でした。
日本国憲法はそういう私達の守り神でした。

だから、今まで「憲法を変えるぞ」と叫んでいても、成功したことはありませんでした。安倍のおじいさんの岸信介自民党の元を造ったのですが、その目的は「憲法を変えるぞ」だった。
でも阻止して来た。
戦争の傷跡が人々の心に残っていたからです。

ところが、戦後もう70年。その傷跡も忘れている頃になって、「憲法変えるぞ」とか「戦後レジームからの脱却」とか言い始め急激に力を持った。戦争の痛手を忘れたからです。あの戦争は悪い戦争じゃなかったなどと言い始める人達までいる始末です。
そして、古い国を復活させようとしている。

自民党憲法案が、大日本帝国憲法に似ているように、今回の秘密法は国防保安法」によく似ている。
1941年の「国防保安法」です。戦争準備のための法案ですよ。それと似ている。それから今安倍政権は、教育改革という名目で、内閣が教科書を決定するという法案を通そうとしている。さらに先日の沖縄議員への圧力がありました。

これはどういう事か?というと「つまり、権力を一点に集中させつつある」という事です。
恐ろしい話です。
恐ろしくないですか?
私は恐ろしいです。明らかにこの国にはお隣の中国や韓国、北朝鮮と戦争したがっている人達がいるんですね。なぜ彼らが戦争したいか?それは歴史問題をあれこれ言われてストレスが溜まっているからです。もう30年くらい前から、そういう傾向がどんどん強まった。そういう人達に戦争にひきづられそうなんです。
今回の秘密法案は、その方向に行くための言論統制法案です。
言論をどうやって抑圧するかという法案です。だから国防保安法」と内容が実に似ている。

今私達が声をあげなければ、戦争への道をどんどん進んでいくでしょう。
私達は戦後レジームを進化させる必要があるのであって安倍政権のように、戦後レジームを無視するのは、戦前回帰するだけで危険です。

ぜひ、この法案を廃案にしましょう。