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NHKが 再び 大本営発表を垂れ流す時代がやってきた



正しい歴史認識を持つのは難しい。

従軍慰安婦に関して現在のように『産経』『読売』『正論』『WILL』『サピオ』『フォーカス』『フラッシュ』・・・など複数の雑誌や新聞でデタラメな論説が大量に出回っている時代には、惑わされる人が多いだろうとは思う。

だが、これらの大量の雑誌や新聞の中で「慰安婦はどこにでもあった」などと言ってるのは、たいていは歴史学者でさえない、素人である。

去年も5月ごろ「慰安婦はどこにでもあった」と言って批判された橋下市長といい、このNHK籾井新会長といい、おそらくは一度も元慰安婦の証言を聞きに行った事もなければ、専門の近現代史専門の歴史雑誌に掲載される歴史学者の論文を読んだことさえないのだろう。

右翼政治家達の発言を擁護する近現代専門の歴史学者と言えば、秦郁彦講師が有名だが、近現代、あるいは韓国史関係の歴史学者には、秦の乱雑な意見を肯定する人はほとんどいないのが実情である。

それは、彼の論説が資料も論理も肯定できるようなものではないからだ。

にもかかわらず、上記の新聞や雑誌は、専門家でも何でもない連中の意見を大量に流し、長い時間をかけて一次資料や証言を丹念に掘り起こしている専門家には、インタビューさえしない。・・・その結果大量の間違いが報道されることになる。

NHKの会長になったこの人物は、「フランスの飾り窓のようなただの売春宿」と「軍が計画し命令して集めた日本軍慰安所」が「同じ」に見えるらしい。

どうすればそんなに盲目になれるのかが分からないが、
そのバカさかげんが、ネトウヨとまったく同じである。

『森繁自伝』によるとNHKの社員であった森繁久弥は、軍部に言われ戦意高揚のための映画を大量に造ったが、それがやがて進攻して来たソ連軍にバレていて誤魔化すのも大変だったそうである。

しかし、この籾井会長の発言はもう誤魔化しようがないな。





 
NHK籾井新会長「従軍慰安婦、どこの国にもあった」朝日新聞デジタル 1月25日(土)17時37分配信
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就任会見で記者の質問に答えるNHKの籾井勝人新会長=25日午後、東京都渋谷区、長島一浩撮影
 
 NHK新会長の籾井勝人氏は25日の就任会見で、従軍慰安婦について「戦争をしているどこの国にもあった」と述べた上で、日本に補償を求めている韓国を批判した。従軍慰安婦問題を取り上げた過去のNHK番組に関連し、この問題に関する見解を問われ答えた。籾井氏は会見で放送法の遵守を語ったが、その放送法がNHKの番組に義務づけている「政治的公平性」を疑われかねない発言だ。

 籾井氏は従軍慰安婦問題について「今のモラルでは悪いんですよ」としつつ、「戦争をしているどこの国にもあった」としてフランス、ドイツの名を挙げた。「なぜオランダに今ごろまだ飾り窓があるんですか」とも述べた。飾り窓はオランダにある売春街を指す。

 さらに、個人的発言と断った上で、韓国についても「日本だけが強制連行したみたいなことを言っているから話がややこしい。お金をよこせ、補償しろと言っている。しかし、すべて日韓条約で解決している。なぜ蒸し返されるんですか。おかしいでしょう」と批判した。その後、会長会見の場であることを指摘されると、発言を取り消した。

 NHKの海外向け国際放送については、尖閣諸島竹島という領土問題について「明確に日本の立場を主張するのは当然。政府が右ということを左というわけにはいかない」と述べ、政府見解を積極的に伝える考えを強調した。

 また、籾井氏は特定秘密保護法について世間が心配していることが政府の目的であれば、大変なことですけど、そういういうこともない」「あまりかっかすることはない」と述べた。
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