このところ、産経の「誤報」「虚報」は底が抜けている。
この「これが産経クオリティか?」シリーズでも伝えているが、ムチャクチャというのが正直な感想であり、右派サイドからさえもその捏造性が指摘されてしまっている。
産経の誤報の内容
① 靖国参拝云々は冒頭で触れただけであって、その際には拍手は起きていない。拍手が起きたのは「平和国家として歩む」という発言に対してである。(34:55以降の質問、36:06以降の回答)
「靖国参拝は各国から拍手されているんだ」→「反対は少ない。だから、してもいいんだ」という事にしたいので、この手の捏造に手を染める事になる。
站谷 幸一氏には
・・・とさえ言われてしまっている。「一部の内向的な国民の為に気持ちの良い嘘」というのは要するに「ネトウヨに媚びるための嘘」という事だろう。
歴史論争を煽り始めてから、狂って行った産経新聞
20数年前の産経新聞を私は別に嫌いではなかった。ところがやがて「慰安婦問題を始めとする歴史問題で論争」を煽りはじめた。右派の多くの人々が分かっていないのは、その「煽り」のほとんどが、捏造・歪曲を含んでいた事である。ほとんどデマゴークに近かったのだ。
例えば1993年8月5日『産経新聞』朝刊は「河野談話」を扱っているが、その見出しでは「強制連行認める」と書いている。http://fightforjustice.info/?page_id=3237 しかし「河野談話」には「強制連行」という言葉さえ存在していなかったのである。
認めたのは、あくまで「強制」であって「強制連行」とは書いていない。
こんな昔からすでに「河野談話」には書いてもいない「強制連行」を書いて、歪曲・捏造・誤報をし始めていたとは?・・・・圧巻である。ところがこのデマは後に右派論壇に共通認識となり、「河野談話は強制連行を認めたのはケシカラン」と言い募る政治家達がたくさん排出した。
思えば、このデマも産経から始まったのである。
その頃から産経は少しずつおかしくなり始め、今や「捏造」「歪曲」「誤報」の宝庫となっているのである。ネトウヨに媚びながら「愛国だからウソを書いてもかまわない」という考え方を変えない限り、この誤報、虚報、捏造の連鎖は止まらないだろう。