「アメリカでのイジメ話はデマ」 『週刊金曜日』に掲載された現地小山ルポ
かつて、大二次世界大戦前の話だが、ハルノートが誤訳され、意図的に捏造された結果、「アメリカは無理難題を押し付けた」というデマが蔓延した。日本国民はそのデマに踊らされ、米国を憎悪した。これが太平洋戦争の引き金となったのである。
その延長線上で今日も様々なデマが造られ、拡散され憎悪が扇動されている。
正直言えば、ものすごくアホらしいのだが・・・・
このブログの中ですでに3回に渡って追及して来た「慰安婦の碑ができたから米国内でいじめが起った」というよた話について、今週発売の『週刊金曜日』(6・13)に現地レポートが掲載されている。レポートしてくれたのは、米国在住の小山エミ氏。4月中旬には、地元ロスアンゼルスの日系団体の人達に直接話を聞いたという。
まず、興味深いのが、ロスの日系人団体である「市民権と名誉回復を求める日本人の会」(NCRR)や「日系米人市民連合」(JACL)は、グレンデール市で開かれた公聴会で「慰安婦の碑」の設置を積極的に支持したという情報である。しかし後にJACLには日本総領事から「歴史問題に口を出さないように」圧力がかかったという。
また裁判闘争を行っている「歴史の真実を求める世界連合会」の大半の人が、「日系」というよりも「バブル期以降渡米した人々」だという。そのホームページが日本語だけで運営されている事からもわかるように、日本国内でのアピールを狙ったものであり、河野談話攻撃の一貫であろう。
それは、このイジメ話を伝えたネトウヨブログのコメント蘭に、河野談話への憎悪が述べられている事からも分かるというものだ。
第2次大戦中、「大日本帝国の手先」と見られ、収容所に送られたトラウマを共有している日系人たちは、これまでその手の人種的偏見をはねのけて来た。ところが、後からやってきた保守系日本人たちが、「日系人」の代表のような顔をしてその努力を台無しにしようとしている。それがこのグレンデールの訴訟であり、訴訟の目的は勝訴する事ではなく、日本での河野談話攻撃にある。そこで「碑ができたから日本人イジメが引き起こされた」という根も葉もないような造り話がなされた。小山レポートによると「現地の人は口をそろえてそうした話は聞いた事はないと答えた」という。

↑ 要するに、イジメが蔓延しているというデマが造られてから1年近く経ているのに、これまでまったく訴えがなかったという事である。
この米国でのイジメ話は、「慰安婦の碑」ができてからわずか2カ月足らずで、語られるようになり、桜CHが大高未貴を使って宣伝していた。
その中では証言者A、B,Cが現れ、
①
②
③
『ネトウヨの宣伝工作動画』
これについてはさんざん疑問点を指摘して来たが、今回の小山レポートによって「国内消費向けの造り話」だという事が裏付けられたのである。
日本とアメリカ・・・遠く離れているので、分からないと思ったのだろうか?