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稲田行革相に「公開質問状」が届く時・・・問われる大臣の資質



7月27日、産経新聞が【いわれなき誹謗中傷、慰安婦問題に断固反論し日本の名誉守る 稲田朋美行革担当相講演詳報】という記事を掲載した。


福岡市で26日に開かれた「九州「正論」懇話会第113回講演会」で行政改革担当相として安倍晋三内閣を支える稲田朋美氏が講演した・・・という内容である。

その中で稲田大臣は、慰安婦問題についても触れている。

これがむちゃくちゃなのだ。関連部分を抜き出してみよう。




私が永田町に行ったのは、日本の名誉を守りたいからです。何も「南京で何もなかった」とか「あの戦争は正しかった」とか言いたいわけではなく、いわれなき誹謗(ひぼう)中傷には断固、反論する。そう思って国会議員になりました。
慰安婦問題も、断固として反論しなければなりません。
・・・・・(中略)・・・・・

日韓の間には(戦時中の損害の賠償請求権は解決済みとする)基本条約があるので、日本側が勝訴しました。

 でも、慰安婦側が主張した「20万人の慰安婦を数珠つなぎにして強制連行し、揚げ句の果てに自殺に追い込んだり、犬に食わせたりした」という内容の証人尋問が事実認定されたのです。
 なぜこんなことになるのか。日本側が反論していないからです。民事裁判は当事者が争わないことは、真実でなくても事実認定されてしまうんです。
裁判で勝ったとはいえ、これでいいのでしょうか。私は、将来に禍根を残すと警鐘を鳴らしてきました。事実、日本の裁判では負けたけれど事実認定された人が、韓国の裁判所に訴え、日本の判決に書かれたことを証拠として出し、勝訴判決が出ています。中国でも同じですね。




慰安婦関係の裁判について語っているのだが、まるで事実無根の嘘を述べている。


慰安婦側が主張した「20万人の慰安婦を数珠つなぎにして強制連行し、揚げ句の果てに自殺に追い込んだり、犬に食わせたりした」という内容の証人尋問が事実認定された


などと言っているが、このような事実は存在していない。(自殺した人はいたが;中国人訴訟)
いわれなき誹謗中傷」を行っているのは、彼女自身の方である。

この「事実認定された裁判」とは一体、どの裁判なのか?
読者の方々も知りたいと思うだろう。

そこで裁判を支援してきた団体も入っている慰安婦」問題解決オール連帯ネットワークがこれに対して公開質問状を送った。

以下のような質問状である。




公 開 質 問 状
 
                            
衆議院議員 稲 田 朋 美 殿
 
7月27日付産経新聞によると、貴殿は、7月26日に福岡で開催された九州「正論」懇話会における講演の中で、日本政府に補償を求める「戦後補償裁判」に関して、「慰安婦側が主張した『20万人の慰安婦を数珠つなぎにして強制連行し、揚げ句の果てに自殺に追い込んだり、犬に食わせたりした』という内容の証人尋問が事実認定されたのです。」と発言したと報じられています(以下「本件発言」といいます)。
そこで、この本件発言に関して、以下の質問にご回答下さい。
 
1 貴殿は、7月26日に福岡で開催された九州「正論」懇話会において、本件発言を行いましたか。
 
2 (仮に本件発言を行った場合)本件発言で事実認定したとされる判決を出した裁判所の名前(例:東京地方裁判所など)と、当該判決が出された年月日をご教示下さい。
 
なお、本質問に対しては、8月15日までに、以下の宛先にメール、または封書でご回答下さるようお願い申し上げます。また、本質問状及び貴殿からの回答(回答の有無を含む)は、公開させていただきますので、その点ご了承下さい。
 
 
 
 
2014年7月31日
 
               慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク




かつて「百人斬り訴訟」を担当した弁護士であり、その主張は安倍普三現内閣総理大臣好みだったようだ。やがてその実績(負けたが?)を安倍首相に見出され、順調に出世の階段を上って来た稲田氏。議員になって数年で、今や大臣である。そして今回の[内閣、自民党役員人事]改造では、解釈改憲で安倍に反旗を翻した野田聖子議員に代わって、党の重要なポストにつくという噂もある。

さてどう答えるのだろうか?

3つの反応が考えられる。

① 素直に非を認めて、謝罪する

②「産経が間違った」と主張する

③ 無視する

 ③ が一番ありそうなところだ。

政治家の常として、素直に非を認めるのは、一番なさそうである。彼女のボスである安倍首相はウソを述べながら、攻撃的になるという困った資質の持ち主である。同じような反応をする可能性が高い。政治家たちが、いつから自分の発言を誤魔化すようになったかは知らないが、自分の発言にまったく責任をとらないというシーンを我々はこれまで何度見て来ただろうか?

さてどうするか?

この件における対処の仕方で、
稲田氏の人間の質、
政治家としての資質が問われる事になるだろう。

 要注目

結果は本ブログがきちんとお伝えする事をお約束しよう。
できれば、善良な人であって欲しいものだが・・・