稲田行革相に「公開質問状」が届く時・・・問われる大臣の資質
その中で稲田大臣は、慰安婦問題についても触れている。
これがむちゃくちゃなのだ。関連部分を抜き出してみよう。
私が永田町に行ったのは、日本の名誉を守りたいからです。何も「南京で何もなかった」とか「あの戦争は正しかった」とか言いたいわけではなく、いわれなき誹謗(ひぼう)中傷には断固、反論する。そう思って国会議員になりました。慰安婦問題も、断固として反論しなければなりません。・・・・・(中略)・・・・・
日韓の間には(戦時中の損害の賠償請求権は解決済みとする)基本条約があるので、日本側が勝訴しました。
なぜこんなことになるのか。日本側が反論していないからです。民事裁判は当事者が争わないことは、真実でなくても事実認定されてしまうんです。裁判で勝ったとはいえ、これでいいのでしょうか。私は、将来に禍根を残すと警鐘を鳴らしてきました。事実、日本の裁判では負けたけれど事実認定された人が、韓国の裁判所に訴え、日本の判決に書かれたことを証拠として出し、勝訴判決が出ています。中国でも同じですね。
慰安婦関係の裁判について語っているのだが、まるで事実無根の嘘を述べている。
などと言っているが、このような事実は存在していない。(自殺した人はいたが;中国人訴訟)
「いわれなき誹謗中傷」を行っているのは、彼女自身の方である。
この「事実認定された裁判」とは一体、どの裁判なのか?
読者の方々も知りたいと思うだろう。
そこで裁判を支援してきた団体も入っている「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワークがこれに対して公開質問状を送った。
以下のような質問状である。
公 開 質 問 状衆議院議員 稲 田 朋 美 殿7月27日付産経新聞によると、貴殿は、7月26日に福岡で開催された九州「正論」懇話会における講演の中で、日本政府に補償を求める「戦後補償裁判」に関して、「慰安婦側が主張した『20万人の慰安婦を数珠つなぎにして強制連行し、揚げ句の果てに自殺に追い込んだり、犬に食わせたりした』という内容の証人尋問が事実認定されたのです。」と発言したと報じられています(以下「本件発言」といいます)。そこで、この本件発言に関して、以下の質問にご回答下さい。1 貴殿は、7月26日に福岡で開催された九州「正論」懇話会において、本件発言を行いましたか。2 (仮に本件発言を行った場合)本件発言で事実認定したとされる判決を出した裁判所の名前(例:東京地方裁判所など)と、当該判決が出された年月日をご教示下さい。なお、本質問に対しては、8月15日までに、以下の宛先にメール、または封書でご回答下さるようお願い申し上げます。また、本質問状及び貴殿からの回答(回答の有無を含む)は、公開させていただきますので、その点ご了承下さい。「慰安婦」問題解決オール連帯ネットワーク
かつて「百人斬り訴訟」を担当した弁護士であり、その主張は安倍普三現内閣総理大臣好みだったようだ。やがてその実績(負けたが?)を安倍首相に見出され、順調に出世の階段を上って来た稲田氏。議員になって数年で、今や大臣である。そして今回の[内閣、自民党役員人事]改造では、解釈改憲で安倍に反旗を翻した野田聖子議員に代わって、党の重要なポストにつくという噂もある。
さてどう答えるのだろうか?
3つの反応が考えられる。
① 素直に非を認めて、謝罪する
②「産経が間違った」と主張する
③ 無視する
③ が一番ありそうなところだ。
政治家の常として、素直に非を認めるのは、一番なさそうである。彼女のボスである安倍首相はウソを述べながら、攻撃的になるという困った資質の持ち主である。同じような反応をする可能性が高い。政治家たちが、いつから自分の発言を誤魔化すようになったかは知らないが、自分の発言にまったく責任をとらないというシーンを我々はこれまで何度見て来ただろうか?
さてどうするか?
この件における対処の仕方で、
稲田氏の人間の質、
政治家としての資質が問われる事になるだろう。

結果は本ブログがきちんとお伝えする事をお約束しよう。
できれば、善良な人であって欲しいものだが・・・