安倍・・・自ら「教科書攻撃」を明言する
教科書を攻撃した安倍たち
勝負事をしていると「勝った」と思った瞬間につい緩む事がある。緩んで、隙ができて、勢いがおかしくなり逆転されてしまうのだ。
だから、昔から「勝負は下駄を履くまで分からない」という。
安倍はこんな事をコメントしている。
http://news.livedoor.com/article/detail/9225891/
ZAKZAK(夕刊フジ)
2014年09月06日17時12分
安倍首相激白----(以下、一部抜粋)
──朝日新聞の慰安婦問題の大誤報はどう考えるか
「朝日の誤報は、夕刊フジや産経新聞をはじめ、読売新聞なども検証記事を書いている。これは極めて大切なことだ。誤報が、どのような結果を招いているか、きちんと分析する必要があると思う。日韓関係に大きな影響を与えたのは事実だと思う。かつては、すべての教科書に強制連行の記述が載った。こうした検証を徹底的にしてほしい」
──中学校の歴史教科書に、いわゆる「従軍慰安婦」の記述が掲載された1997年、安倍首相は、亡くなった中川昭一元財務相を代表にして「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」を結成した
「中川さんを中心に『吉田清治氏の証言はおかしい』と問題提起した。当時、朝日からずいぶん批判されたが、現在、その批判は間違っていたことが明確になった。中川さんは、歴史教育のために先頭に立って戦った国会議員だった。こういう問題は、議員としてはリスクが高いが、中川さんは常にこういう仕事を引き受けてくれた。結果、教科書の記述は大いに改善された。まさに歴史観や国家観で一切妥協しない人だった」
──安倍首相も慰安婦問題に取り組んできた
「第1次安倍内閣で2007年、『政府発見の資料の中に強制連行を示すような記述はない』との答弁書を閣議決定している。ともかく、報道機関は、信頼、信用、正確さ、事実に即しているかが常に問われると思う。(誤報で)多くの人が悲しみ、苦しみ、国際社会において日本の名誉が傷つけられている。そうした結果を招いたことへの自覚と責任のもとに、常に検証を行うことが大切だ」
その「強制連行定義はおかしいだろ」という突っ込みは置いておいて、ここで安倍は、こう述べている。
ところで[河野談話]は、「われわれはこのような歴史の真実を回避することなく、むしろこれを歴史の教訓として直視していきたい。われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ、同じ過ちを決して繰り返さないという固い決意を改めて表明する。」と述べているが、安倍たちはこれに反して、活動していた事を自ら証した形となる。
現在内閣は一応「河野談話の継承」をしているが、2012年の総裁選から衆議院選挙と組閣の頃まで、安倍は「河野談話の破棄」を明言していた。この「河野談話の破棄」活動をすでに、17年間もしていたことを首相自ら明言したのである。
この話の妄想的な部分(事実無根)
「中川さんを中心に『吉田清治氏の証言はおかしい』と問題提起した。当時、朝日からずいぶん批判されたが、現在、その批判は間違っていたことが明確になった。」と安倍は述べているが、
吉田清治の証言が否定されたのは、1992年であり、94年にはすでに朝日新聞にも、掲載されなくなっていた。「中川氏が『吉田清治氏の証言はおかしい』と問題提起した」・・・などと安倍は述べるが、問題提起はとっくになされており、97年「日本の前途と歴史教育を考える若手議員の会」が発足の頃には、吉田清治を信用している人などほとんどいなくなっていた。
ちゃんと述べて置きたいが、安倍たちの「河野談話攻撃」のほとんどが妄想と無知によるものであって何の正統性もありはしないのである。先日、稲田政調会長の「慰安婦裁判に関する妄言」が発覚したばかりである。総理からネトウヨまで、どうして修正主義者たちは、すぐバレる嘘ばかり述べるのであろうか?