河野談話を守る会のブログ2

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『週刊文春』が「河野談話を守る会」の名前を書いている件について



       週刊文春』が「河野談話を守る会」の名前を書いている件について

週刊文春が「河野談話を守る会」の名前を出している。

週刊文春10月2日号朝日新聞が最後にすがる「慰安婦聞きとり調査」担当ソウル大名誉教授の嘘を暴く!」という記事で、例の安教授の反駁文の件である。

「実質的な調査失敗を認めた」と書いた大高未貴だが、取材を受けた安教授自身が記事が出た直後にそれを「歪曲・捏造」として否定した。
ところが、大高=文春サイドが「いや、記事は間違ってないよ」と正当化して述べているのが、この記事である。”必死の朝日系メディア”などとレトリック表現して右派の憎悪の的である朝日新聞と関係つけ、右派読者の共感を得ようとしているのが、お笑いである。

週刊文春週刊金曜日は、「南京事件」をめぐる藤岡信勝への公開質問状の件でも、”紙上討論”が始まりそうだ。


週刊文春10月2日号朝日新聞が最後にすがる「慰安婦聞きとり調査」担当ソウル大名誉教授の嘘を暴く!」
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     これやな


内容は、さすが週刊文春、デタラメな知識とデタラメな論理の連続。

元々軍部と結託して太平洋戦争を煽った文芸春秋社は、戦後半年間社長が”追放”されただけで戦争責任を頬っかぶり。大手の出版社としてその後、ひたすら再右傾化への道を舗装して来た。その文芸春秋社が造った『週刊文春』は、当初は「事実の追及」を旨としていたが、やがて商業路線から捏造記事を連発。しばしば訴訟へと発展している。http://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/64671912.html

商業路線=「売らんかな」である。
今回の件でもニコニコチャンネルの週刊文春デジタル」 に動画を公開しているが、http://shukan.bunshun.jp/articles/-/4397
会員専用動画になっている。(864円払わないと見られない)
ちゃっかり商売に繋げる辺りはさすがである。
立派な商魂。
ナショナリズムとは「愛国商売」と見つけたり。

彼らの大好きな神社にしても、戦争になるとそれまで「商売繁盛の神」が急に「軍神」になったりしてたくましい商魂を見せている。「神々」からしてそうなのだから、日本人がエコノミックアニマルと陰口をたたかれるのも当たり前かも知れない。「慰安婦」問題でも女性を「お商売」の道具とする「金儲け主義」の忘八が登場するのは”根”が同じだからだろう。

”良心的である事”よりも”売上を優先する"という”根”があるのだ。

   *忘八;(女衒・遊郭業者の事を軽蔑をこめて昔の人はこう呼んだのである。八つの徳が無        い者の意)

訴訟され、裁判で負けて200万円を支払ったとしても、1万部も増刷できれば儲けにつながるという計算が文春にはあるのではないだろうか?ゆえに、事実無根な内容であってもセンセーショナルな記事を連発するのである。

”売れればいいんだ”というその姿勢は「慰安婦問題」にも如実に表れている。・・・というより、「慰安婦」問題こそいいカモなのである。

文芸春秋は、ろくに一次史料も提示せずに「慰安婦」問題を語るという西岡力の離れ業「慰安婦論」の普及に力を入れ、デタラメな「慰安婦」を拡散して来た。今日まで膨大な一次史料に髄拠しながら優れた「慰安婦」研究論文を書いた歴史学者はたくさんいるのだが、右派政治家の太鼓持ちのような秦郁彦センセイ以外はほとんど意見を掲載しない、という大胆な偏向ぶりを見せているのが文芸春秋社である。

一次史料もつかわず、被害者証言も何だかんだで否定して使わない彼らの慰安婦論は、彼らの妄想の中にある「慰安婦」に他ならないのだが、この大高未貴の文章?にもそれが顕れている。

詳細な分析はいづれ閑な時にやるとして、(今忙しいんだよね)今日はさわりの部分だけに手をつけておこう。

例えばP39の4段目では西岡力のコメントをベースに、「つまり、河野談話のベースとなった遺族会が用意した慰安婦による証言の信ぴょう性は・・・」などと書いて無知をさらけ出している。

これは何の事かというと、「河野談話作成前の16人の被害者による聞き取り調査」の事なのだが、「河野談話のベースとなった」事実はない。この「16人の被害者による聞き取り調査が河野談話のベースとなった」という考えは、西岡力が産経・正論でしきりに唱えていたものだ。しかしこの意見は膨大な量の資料を無視しているという点で無意味である。
その後、政府による「河野談話製作過程の検証」によって、ほぼ完全に否定されたと言えるだろう。

ところで読んでみて感じたのだが、この文章を本当に大高が書いたのであろうか?文章が”男性的”である。編集部の誰かが書いたか、大幅に筆を入れたというところだろうと思われる。