神道政治連盟国会議員懇談会・・・会長は安倍晋三その2 「日本は今策謀の中にいる」
からの続き
1960年代の終わりから70年代にかけて、「靖国国家護持法案」が登場した。全国戦友会連合会や日本遺族会などが「靖国神社国家護持」を嘆願署名を2000万筆も集つめ、田中角栄は橋本 登美三郎に「必ず成立させる」と大見栄きったというこの法案。しかし新聞が反論し、キリスト教や新宗教の青年活動家たちが暗躍。やっと法案をつぶすことに成功したのだが、その時、神社側の主張を政治に反映させようとして生まれたのが、この「神道政治連盟」である。(この時、反対の中心が朝日新聞であり、先日の安倍政権による朝日攻撃は、積年の恨みを晴らしたのだろう。「神道政治連盟国会議員懇談会」・・・会長は安倍晋三である。)
だが、結局のところ、この国を再び神道国家としようとしているだけである。あの暗黒の時代をもう一度作ろうというのだから、反対されるのも当たり前というものだ。
主な取り組みはホームページによると以下のようになっている。
・世界に誇る皇室と日本の文化伝統を大切にする社会づくりを目指します。
・日本の歴史と国柄を踏まえた、誇りの持てる新憲法の制定を目指します。
・日本のために尊い命を捧げられた、靖国の英霊に対する国家儀礼の確立を目指します。
・日本の未来に希望の持てる、心豊かな子どもたちを育む教育の実現を目指します。
・世界から尊敬される道義国家、世界に貢献できる国家の確立を目指します。
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またこれは1990年代の宣伝だが、あきらかに「国政の基礎に神道を置く」ことを目的にしているといえるだろう。

せっかく民主主義化してきたこの国を再び、時代遅れの「王権神話」を基づく国家に戻そうという野望を巡らせてきたのがこの「神道政治連盟」である。
そして現在安倍政権には、その「国会議員懇談会」に所属している閣僚が、19人のうち18人。これはもはや国政を「神道」に乗っ取られたのである。まるで戦前のような雰囲気、そして12月に施行する「秘密法」下でいったいどんな邪悪な策謀がなされるのであろうか?
今、この国で引き起こされる物語に世界が注目している。