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併合で経済成長したのはオレ様のおかげ?ウヨの理屈は変だろ



「日本の併合下で、韓国は経済成長した。」という説がある。

韓国の経済学者たちが唱えた。ニューライトと呼ばれる。

なるほど、それはそうだろうな、と思う。

農地が増え、鉱山が開かれ、工場も作られた。貿易しているのに、経済成長してないわけがない。

だが、これをこう言い換えるとどうだろうか?

韓国は日本が併合したおかげで、経済成長した。」

この恩着せがましい言い方は、それ自体が韓国・朝鮮の人たちにとって不快だろうと思うが、まるで経済成長するのがすべて大日本帝国の植民地支配のおかげみたいな意見は正しい理屈ではない。

日本が韓国を併合する前、つまり18世紀後半以降は、西欧において産業革命と技術革新の時代であった。「工業化」ー大量生産が始まり、石炭や石油から生まれる電気を使って少ない労力で大量の製品が作られるようになった。工夫がなされ発明品が山のように生まれた。そしてヨーロッパでは産業革命以降人口が 200年で5倍に増えている。

西欧に対して開国するということは、その産業革命と技術革新の成果を取り入れていくということである。
だから、わが日本も開国したとたんに、60年間で実質GNPは6倍にたっしており、江戸時代を通じて3000万人だった人口も増え、この60年間に倍以上になっている。
新しい建築技術でビルが建つようになり、鉄道がとおり、竜馬があこがれた黒船が保有されるようになった。

仮に韓国が、開国後独立を保ったとしても、それなりの成長は遂げたはずである。いや*<光武改革>の成果からみるとかなり速やかに成長を遂げたことも十分に考えられるのだ。もしほかの国の植民地となったとしても、産業革命の成果は輸入されただろうし、ビルが建ち、橋がかけられ鉄道が作られたのは同じだろう。大日本帝国朝鮮半島を日本の穀倉地帯とする計画を立てていた。ゆえに当時の韓国・朝鮮人のほとんどは農業従事者にとどまったが、もし米国が植民地にしていたら、北部に眠っていた鉱物資源を大々的に開発し、大日本帝国がしたよりも工業化が進んだだろう。

つまりは、開国すればどっちにしろ経済成長は引き起こされたのである。それは主として産業革命のおかげであって、大日本帝国自体がその恩恵にあずかっていたのである。

こうなるともはや「併合してやった」式理屈はまったく当てはまらないことがわかるだろう。
人口が増えたのも、ビルがたったのも、どちらかといえば産業革命のおかげであったと言えるのである。





 
<光武改革>                                                                                                         イザベラ・バードの著書『朝鮮紀行』(講談社学術文庫)第三十六章「一八九七年のソウル」P543~544                                                                                                                      ====                                                                   ソウルの多くの区域がなかでも特に《南大門》と《西大門》の付近が文字どおり変貌していた。両わきに石積みの深い運河があり石橋のかかった、狭いところで幅55フィートの大通りは、かつてコレラの温床となった不潔な路地のあったところである。狭かった通路は広げられ、どろどろの汚水が流れていたみぞは舗装され、道路はもはやごみの「独壇場」でなく、自転車が広くてでこぼこのない通りを「すっ飛ばして」いく。「急行馬車」があらわれるのも間近に思われ、立地条件のすばらしいところにフランス系のホテルを建てる構想もある。正面にガラスをはめこんだ店舗は何軒も建っているし、通りにごみを捨てるのを禁止する規則も強化されている。ごみや汚物は役所の雇った掃除夫が市内から除去し、不潔さでならぶもののなかったソウルは、いまや極東でいちばん清潔な都市に変わろうとしている!                                                                                          ===                                                                  これが <光武改革> の成果であり、大韓帝国と高宗に目を向け研究すると、近代化へむけての多くの努力と成果が発見され 内在的発展論と植民地近代化論の対立構図に、全く新たな視点を提供することになった。ソウル大の李泰鎮教授はソウルの都市改造事業があった・・・もしも植民地化されずに大韓帝国が続いていれば、独自に近代化できた・・・植民地にならなくても韓国は近代化できたはずだ、と述べている。        『東大生に語った韓国史』より