「日本は何度も謝っている」 としたら、約束を果たせ!
「日本は何度も謝っている」 としたら、ちゃんと約束を果たせ!
河野談話で約束した「われわれは、歴史研究、歴史教育を通じて、このような問題を永く記憶にとどめ」・・・はまったく果たされておらず、歴代4人の総理大臣が署名した[お詫びの手紙]の「過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝える」も結局何の努力もしていない。
それどころか、「過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝える」にサインした小泉政権下で、歴史教科書の「慰安婦」記述は大きく後退した。安倍官房長官、中山成彬文科大臣の歴史修正主義コンビで、どんな圧力が教科書会社にかけられたかは知らない。だが、今日「放送免許をたてに報道に圧力をかける自民党」のやり方からすれば、教科書検定をたてに教科書会社に圧力をかけたことは容易に推測しうる。
もし河野談話や総理の手紙を「政府の謝罪」と解釈したとしても、その際に約束したはずのことを実行していないのであれば、結局この謝罪も「口先だけの謝罪だ」というしかない。
日本政府は【約束した事を履行】すべきである。「私は今後こうします」と言って、許してもらったのなら、そのことをしないのは、結局謝罪を無にしているのである。
謝罪しているというのなら、謝罪時に言ったことをちゃんとやれ!
それが「道義国家」じゃないのか。

外務省が自慢げにアピールする[お詫びの手紙]だが・・・・果たして、ここで約束した事を日本政府は何の努力もしていない。「道義」もクソもあったもんではない。
元慰安婦の方々に対する
小泉内閣総理大臣の手紙
拝啓
このたび、政府と国民が協力して進めている「女性のためのアジア平和国民基金」を通じ、元従軍慰安婦の方々へのわが国の国民的な償いが行われるに際し、私の気持ちを表明させていただきます。
いわゆる従軍慰安婦問題は、当時の軍の関与の下に、多数の女性の名誉と尊厳を深く傷つけた問題でございました。私は、日本国の内閣総理大臣として改めて、いわゆる従軍慰安婦として数多の苦痛を経験され、心身にわたり癒しがたい傷を負われたすべての方々に対し、心からおわびと反省の気持ちを申し上げます。
我々は、過去の重みからも未来への責任からも逃げるわけにはまいりません。わが国としては、道義的な責任を痛感しつつ、おわびと反省の気持ちを踏まえ、過去の歴史を直視し、正しくこれを後世に伝えるとともに、いわれなき暴力など女性の名誉と尊厳に関わる諸問題にも積極的に取り組んでいかなければならないと考えております。
末筆ながら、皆様方のこれからの人生が安らかなものとなりますよう、心からお祈りしております。
敬具
平成13(2001)年
日本国内閣総理大臣 小泉純一郎
中山成彬文科大臣
2004年12月01日文部科学委員会 - 5号 の答弁で「従軍慰安婦というふうな記述が減ってきたことはよかった」という発言に弁明しているのだが、これがまた醜い。そもそも、「従軍慰安婦というふうな記述が減ってきたことはよかった」などと考えているような人間を文科大臣にしたのが問題である。「過去の重みからも未来への責任からも逃げるわけにはまいりません」というのなら、過去の重みから逃げないような人間を大臣に指名しろよ。