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戦後70年談話 【河野談話を守る会】による




     【河野談話を守る会】による 戦後70年談話

かつて日本には「日本は神の国であり、日本人は天皇の赤子であるから尊いのだ」という思想がありました。

この思想から、思いあがって近隣アジア諸国を蔑視し、また戦国大名のように領地を分捕るための戦争を繰り返し、支配を広げました。日清、日露・・そして満州事変へと、勝利を収め、土地を奪うごとにその野心は膨れ上がり「我こそは東洋の盟主」と傲慢になったのでした。しかし、皇軍の悪逆・非道に対して多くの国に反発の声が上がり、朝鮮で、中国で、東南アジアで、独立を守るための闘いが引き起こされた。それは大日本帝国の支配を厭う自由と独立のための闘いでした。
韓半島に潜行した独立の士も、中国の国民党軍や八路軍やフィリピンの抗日ゲリラも皆その心を一つにしていた。大日本帝国の、そしてアマテラスの支配からの脱却のために。

今、戦後70年を経て、私たちは試されようとしている。かつて起こったあの戦前、戦中の出来事とよく似た出来事が起こっています。権力の暴走、マスメディアの死。歴史はあの皇国史観のような嘘に塗り固められつつあり、21世紀に不似合いな思想弾圧さえ引き起こしながら、戦争へと一歩づつ近づいている。
私は周りの大人たちにあの戦争の困難な事実と悔悟を聞いて育ちました。
戦争を体験した人々は、それを後悔していた。しかし、同時に悩んでいた。
 
   なぜ、我々はあの戦争をしたのだろう?

その答えの無い煩悶が彼らの心に渦巻いていた。
まるで呪われてでもいるように自覚する事無く、人々はあの戦争へと堕ちて行ったのだから。

今、私たちは同じ道を辿るのか。この道を変えられないのでしょうか。アジアの人々が、大日本帝国の、そして時に戦を司るアマテラスの支配と闘ったように、今私たちも武器の無い闘いをしなければならない。赤いビロードに敷き詰められ、まるでそれが栄光であるかのように偽装われた戦争への道を立ち止まり、絶対平和国家への道を歩き始める事を決意しなければなりません。今の憲法の平和主義を占領軍に与えられたままにしておいてはいけない。私たちが平和主義を主体的に勝ちとって行くのです。
米国がどこかに戦争を仕掛けるなら、「戦争を止めよ」と言い、中国がどこかに戦争を仕掛けるなら「戦争を止めよ」と言わねばならない。そして唯一の被爆国として、世界中の核兵器の廃絶を国是とすべきです。
平和ボケ。実に結構ではありませんか?
世界中を平和ボケにするために邁進すべき時が来ました。この21世紀を後孫たちには、「平和の世紀」と呼んで欲しい。爆弾に片腕が飛び散った子供をもう二度と見たくないからです。

そして今、私たちの前にはもう一つのハードルが有ります。それがあの戦争の完全な清算です。とりわけ暗礁に乗り上げている「慰安婦」問題は、被害者がまだご存命の内に、ここ2,3年で解決しなければなりません。そうしないと私たちは前に進んで行くことができないからです。過去の罪は清算しなければならない。それは、他の国よりもはるかに厳しかった我が国の女性蔑視、あらゆる人権を抑制した「国体明徴思想」の副産物であり、慰安婦」問題の解決はそれらとの完全な決別でもあるのです。

どうか、全ての国民の皆様、「慰安婦」問題の解決に力を貸してください。


     【河野談話を守る会】一同決議文