河野談話を守る会のブログ2

ヤフーブログ閉鎖のため移住しました

慰安婦問題の解決とは、「恨」を解く事

  (河野談話を守る会会員の主張)

         慰安婦問題の解決とは、「恨」を解く事

慰安婦の方たちの多くは、慰安所での生活で心身に深い傷を負いました。刀の切り傷をもっている人、刺し傷、耳が聞こえなくなった人、戦後40数年を経てもPTSDの後遺症に悩まされる。不安神経症、悪夢、原因不明のふるえ、想起ストレス等・・http://www.suopei.jp/1998/08/
とりわけ重大な心身への影響として、ほとんどの人が子孫を残せなくなった事をあげることができるでしょう。1995年の調査では韓国人元慰安婦の場合、30人を調査して約3分の2が、子孫を残せていない。台湾人元慰安婦も半分が子供を造れなくなっている。
これは要するに「人生を破壊されてしまった」のです。慰安婦問題とはこの恨をいかに
解くかということであり、日本が何をするかが問われている。

では慰安婦にされた人達が人生を破壊された原因はどこにあるのでしょうか?「女衒が悪い」「台湾の韓国も植民地だったから」「個々の兵士が乱暴したから、その兵が悪い」「取り締まらなかった憲兵が悪い」「戦争が悪い」[爆弾を落とした米軍が悪い」「家父長制が悪い」・・・などの原因もあるでしょう。しかし、「問題は皇軍である」と我々は考えているし、ハルモニたちも同じです。カンイルチュルさんが来日されるたびに「あなた方が悪いんじゃないです。政府が悪いんです」と言われるのはそういう事です。

皇軍慰安婦を必要とし、慰安婦制度を造ったからです。この制度そのものが違法な性奴隷制度に他ならない。それは元慰安婦たちの実感にもマッチしている。彼女たちはまさに、軍によって奴隷のように使役され、生涯のこる苦痛に満ちた刻印を押されてしまったのです。

これは決して、外交問題などではありません。あくまで日本国と日本人がいかに償うか?という問題なのです。最近、これを日韓の外交問題と捉えている人がいますが、日韓問題である前に、日本がどうするかという問題であることを理解すべきです。そこを間違えないようにすべきです。

         朴裕河の妄想的主張

ところが、朴裕河は「被害者の声に耳を傾ける」と言いながら、そんな被害なんて無いようなことを言い始めた。酷いPDSTに悩まされていてもその声は聞かない。彼女はそんなことにはたいした興味を持っていない。朴が興味を持っているのは、日韓関係改善だからです。ゆえにかかるハルモニたちの苦痛の記憶は本当の記憶ではなく、本当の記憶には楽しかった記憶もあるのに隠蔽されているという妙な理屈になってしまう。そういう詭弁が日韓関係改善に役立つと思っているようです。
元々、敗戦の時に大日本帝国の政府と軍が、ほとんどの資料を焼却し、戦争犯罪を隠蔽しようとした。そこから50年近く経ってから、名乗り出てくれる人が顕れ、初めて事実が知られるようになった。ところが朴の言い分では逆になってしまう。
そして「このようなことがめずらしくなかったのは、朝鮮人慰安婦日本兵士との関係が構造的には「同じ日本人」としての<同志的関係>だったからである。」(p83)「これら「戦争犯罪者」、つまり戦犯たちがいる所に行くされている理由は、これらのこの「日本軍」と一緒に行動し、「戦争を遂行した」彼女らだったからだ。」(韓国語版p99)などと述べている。

朴がこのような主張を繰り返しているのは、そこが彼女の強調したい部分だからだ。このような主張を聞いた元慰安婦たちは憤懣やるせない気持ちになり、訴訟を起こしても当然であると私は考えます。朴裕河は、「訴訟はナヌムの家の所長が起こした」「在日の学者が背後にいる」などと嘘の上塗りをしていますがね。

朴裕河はハルモニたちの心と共鳴していない。だからその「恨」がよく分からない。だからこういうトンチンカンなことを言うのです。