河野談話を守る会のブログ2

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今日は選挙の日だ



国を滅ぼすのは、簡単である。

国民が真実に対して無関心であるとき、その国は滅びていく。

かつて、栄華を誇ったローマ帝国も、嘘と詭弁が蔓延して滅んだというが、そんな古い出来事を持ち出すまでもなく、私たち日本人は、父母祖父母の時代にそれを体験している。

嘘と詭弁が蔓延して、大日本帝国は滅んだのである。

多くの臣民は騙されていた。敗戦後、満州事変が皇軍の謀略によって始まったことを人々は初めて知った。太平洋戦争もまた騙し打ちのような形ではじまったことやノモンハン、ミッドウェーでの敗北を、軍が敗れ去って、人々は知った。

本当の事は臣民には隠されていたからである。

本当のことを知らない臣民たちは、軍部の造る嘘にまんまと騙されて行く。国内には「皇国の永遠性」や「世界やアジアの中での皇国の優位性」が叫ばれていた。
満州事変の直後、「皇軍は賊軍の討伐をしている」という嘘を吹き込まれた臣民たちは、せっせと軍に献金し、慰問袋を送ったのである。しかし、山賊のように策略をめぐらし、領土をかすめ獲っていたのは、皇軍の側だったのである。

だが、騙された臣民に罪なしとは言えないだろう。
その時代であっても、人々が真実を知ろうと努力したなら、得られたはずだからだ。しかし人々は真実を追い求めるよりも、戦争への道を選んだのである。苦しい真実よりも、楽な嘘を選んだとも言える。

今、私たちはよく似た岐路に立っている。
ネットでも、国会でも、嘘と詭弁が蔓延している。
人々はその嘘に騙されてしまうかも知れない。

しかし、もし本当の事を知ろうと求めるならば、あの時代よりはるかに簡単に、本当の事を知ることができるだろう。アベノミクスの本当も。慰安婦問題の本当も。自民党憲法案の本当も。

だから、言い訳のきかない時代であるとも言えるのだ。
もう、知らなかったでは済まされない。

今日は選挙の日だ。
結果は期待しない。
しかし信じている。