河野談話を守る会のブログ2

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「美しい国日本」という言葉を好んで使う人々の系譜

 
 
 
神社のおみくじに使われる「美しい国」・・・それは「天皇の国」「神の国」という意味である。

                                        [美しい国・・・・神の国]

 
 
 
 
のつづき



今年の正月。神社に参拝した人々が次々と神社の境内でなされていた改憲署名について、ツイッターで報告していた。

 
ジャーナリスト梶田陽介のレポートによると門には櫻井よしこのポスターが、貼られていたという。
 
この櫻井よしこは、歴史に関して嘘ばっかり述べたり、書いたりしている人である。当ブログでは何度か批判している。
 

この改憲署名は、全国各地の神社で広範囲になされていた。俵義文著日本会議の全貌』(p70,71)によれば、それは組織ぐるみでなされ、神社庁が決定したことを神社の職員が証言している。毎日新聞、5月4日の取材でも、同じく「神社庁の願いだ」と証言されている。)

また、2016年1月23日の東京新聞によれば、それは「美しい日本の憲法をつくる国民の会」の運動の一貫として神社本庁が決定したという。神社本庁は全国約八万社を包括する団体である。

ここで「美しい日本憲法をつくる国民の会」という名前が出て来ることに注目して欲しい。

この美しい日本憲法をつくる国民の会」という組織は、2014年、10月1日に改憲運動のために日本会議が造ったフロント組織である。設立宣言にも「美しい日本憲法をつくる1,000万人賛同者の拡大運動を推進する」と謳っている。


また「国民の会とは」でも、似た文面が躍っている。
 
この会を造った日本会議になると、もはや「美しい国」だらけである。 簡単に調べてみよう。まず、日本会議のホームページの「日本会議とは」で、いきなり、
「私達「日本会議」は、美しい日本を守り伝えるため
私達は、美しい日本の再建をめざし」
と短い文章の中で2度も「美しい国日本」が使われ、
 
さらに「日本会議の目指すもの」では、「美しい伝統の国柄を明日の日本へ」と書かれ、http://www.nipponkaigi.org/about/mokuteki
「オピニオン」を検索すれば、およそ50記事に「美しい国」という言葉が登場する。

もはや、「美しい国」のパレードである。

イメージ 1
  (一部です)

 
こでは、なぜ彼等はこんな風に「美しい国日本」という言葉を多用するのだろうか?
 それは、要するに催眠術で、同じ言葉を繰り返すのと同じだろう。「あなたは眠くなる、眠くなる、眠くなる・・・」と繰り返している内に、本当に眠くなるのである。あるいはナンパ師が女性をナンパする時に、誉め言葉を連発するのとも似ている。私が知っていたある人物は、狙いをつけた女性に会うたびに「おまえを俺の女にする」と言い続ける。すると最初は何とも思ってなかった女性が、ある時点で急にその気になったりする。もちろん、そうなると弄んで捨ててしまうのだが。何度も言葉にして言うことには威力があるのだ。「美しい国日本を回復」という言葉は、「国体復活」と言うよりも聞こえがいい。だから繰り返しているのである。

山崎 雅弘 @mas__yamazaki2016-01-11 15:32:54
美しい国」「誇りを持てる国」など、情緒的な言葉や観念を、飴細工師のように操る人間たちがいる。国に捨てられて餓死した軍人、玉砕や特攻を強いられ生き延びる道を国から断たれた軍人、彼らの悲惨な最期を「英霊」というベールで覆い隠して「国民の鑑」と礼賛させられた人々。もう他人事ではない。




 
 こうして安倍がしばしば使い、自分の本の題名にしたり、内閣の名前にしたりする「美しい国日本」の正体が理解できるであろう。 著作『美しい国へ』 『美しい国創り内閣

 そしてまた安倍と日本会議神社本庁がそれぞれ、一つの思想的系譜の中で繋がっていることも十分に証明されているのである。日本会議と神社との関係は、「日本会議の指向性あるいは思想の源が神道」という関係である。全国約8万の神社を包括している神社本庁は神社勢の中心勢力である。神社本庁にとって、右翼団体は実行部隊である。かつて神社界が「こうなればいいな」と願望したものをかなえるために産まれたのが、右翼の集団=日本会議である。すなわちそれこそ「国体の復活」である。http://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/65689333.html彼等はともに神道という宗教(疑似的だが)の信者である。
 そしてその神社本庁日本会議と志を同じくし、同じ世界の確立を目指しているのが、安倍政権なのだ。彼等が再建するという美しい国日本は、我々にとっては、時代遅れの国体思想によって醜く歪んだ国であるというしかないのだが。