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歴史修正主義の終焉 瑞穂の國記念小學院現象考


3月6日の夕方、NHK国会中継では、森ゆう子議員による森友学園の土地売却疑惑の追及がなされていた。疑惑だらけの事件である。普通お役所は土地の査定価格を買とり希望者には教えないのになぜ森友には教えたのか?森友学園籠池理事長は、どんなツテをたどって普通は会えない財務省官僚に会えたのか?誰が仲介したのか?土地の中に混ざっているゴミは本当に47.1%も有ったのか?どんな根拠で査定をしたのか?そもそも85%ものダンピングはなぜなされたのか?・・・・などなど今だに解明されている部分はごく少ない。今日の質疑で質問された官僚は予めあつらえた答えを読み、頭を低くして嵐が過ぎるのを待っている。適当にはぐらかしていれば、いずれは嵐もすぎる。そんな国会処施術が透けて見えている。

安倍は質問されてないことをベラベラとしゃべり続ける。いつものように・・・だ。共産党の小池議員の質問に「妻を犯人扱いした」といちゃもんをつけて半キレしたようなやり方をまだ続けるつもりなのだろうか?呆れてものも言えないのだが、これが日本の総理だというのだから、不快を通り越して情けない。
渦中の一人である安倍昭恵夫人は、フェイスブックに押し寄せている質問には黙りこんだまま、「私も知りたい」と当事者意識の乏しいコメントをしているらしいhttp://www.huffingtonpost.jp/2017/03/05/akie-abe_n_15164094.html。もし、安倍総理や周辺、あるいは自民党や維新の議員が、瑞穂の國記念小學院(別名ー安倍晋三記念小学校)の口利きをしていた事実が発覚したとしたら、戦後最大の汚職事件となる可能性を秘めている(森質疑で使っていたが、いつ安倍は「印象操作」という言葉を覚えたのか、後で調べてみよう)。さらに日本会議神道政治連盟はこの件でどのような動きをしたのか?

       同じ神道信者という世界で共鳴した安倍と籠池

 神道の小学校=瑞穂の國記念小學院の名前は、今回のこの疑獄事件で、広く国民に知れ渡った。
安倍晋三たちと籠池理事長の関係は、[神道]という宗教への精神的共鳴を通してなされた。籠池理事長は、神道の小学校を造り、敷地内には神社を設立していた。未確認情報だが、籠池理事長は神職の免状を取得しているという話もある。
それを「いわば私の考え方に非常に共鳴している方」「こちらの教育方針は大変素晴らしい」評した安倍晋三神道政治連盟国会議員懇談会の会長をすでにながらくやっている。神道政治連盟は「神道を国政の基礎にする」ことを目的としている団体である。すなわち日本を再び神道国家にすることを安倍も目的としているのである。安倍の神道好きは有名であり、昭恵夫人は、安倍が毎日何者かにブツブツ祈っているという。
一方で昭恵夫人は自分については、こう述べている。
キリスト教の学校で育ったんですけど、今は別にキリスト教というわけじゃなくて、どちらかというと神道です。アメノウズメから取った「UZU」という名前の飲食店を神田でやっているんですけど・・・・ 」

つまり、この夫婦はいづれ神道の信者さんであるということだ。そこで[教育勅語]を暗唱させる幼稚園に感動して涙を流し、夫である安倍晋三には、「共鳴している人」と紹介するわけである。
それは、同じ神道の信者としての情念、思想と感性を共有しているからである。

実のところ、[日本会議]という組織自体が、「神道の信者としての情念、思想と感性を共有する場」なのである。一応仏教教団を名乗っている教派も日本会議には参加しているのだが、それは昔山本七平が述べたように「仏教系日本教徒」に他ならない。組織の事務局は、生長の家を経由した原理主義的な神道信者であり、その国体思想を広めるのに必死だが、そこに集まる人々には全体としてゆるやかな社交場という性質をもっている。しかしもちろんただの社交場ではない。あくまで「神道の信者としての情念、思想と感性を共有する」人たちの社交場なのである。だからそこに参加している人々は、熱心であれば「明治天皇がすばらしい道徳を示されたのが教育勅語だ」と思っているし、さほど熱心でなくても、教育勅語に違和感を抱かないのである。教育勅語の称賛や復活論は神社本庁の機関紙『神社新報』には幾度となく掲載されている。
それゆえに、[日本会議]が一つのプロジェクトとして森友学園をやる必要はないだろうと思う。「園児に教育勅語を唱和させる」「神道を教育する小学校を造る」と言えば、日本会議に参加するような全ての右翼や神社の人たちは大喜びであろうし、融資をしてくれる人も多いだろう。森友学園がろくな資金が無い上に、たいした収入も見込めないにも関わらず、小学校を造ろうとしたのは、各神社や日本会議人脈からの寄付が集まる事を前提としていたからだ。日本会議には数千人という地方議員、大量の神社の神職、本社の屋上に鳥居や祭壇を設置しているようなたくさんの企業経営者が参加しているからである。
そういうわけで、この問題は[日本会議]の社交場のような性質を考慮すべきである。日本会議は西欧で言えば、フリーメイソンのような性質をもった一個の複合観念を共有する緩やかな集合体なのである。
その共有されている観念こそ「国体」といわれる観念である。



        神道信者たちのヘイトスピーチ


神社関係者のヘイトスピーチについては、すでに多くの人に言及されている。今回、森友学園 は「よこしまな考え方を持った在日韓国人支那人」との文書を配布したり、幼稚園HPの「園長の部屋」では「名古屋の塾から小学校を興した人も市内の高校を買収した人も在日ですから、この学校では勉強はできても国家観はズタズタになり反日の人間になり得る」などの意味不明なことを述べているが、この手のヘイトな意見は神社関係者には珍しくない。


このブログでも取り上げたこともある吉水神社の佐藤一彦宮司は、
「共産支那はゴキブリウジ虫、朝鮮半島はシラミとダニ、慰安婦だらけの国」
「「中国人を皆殺しにしよう」と発言、「よく言った」と世界から拍手。」
「韓国人とは宇宙人だと思って付き合え」

などと在特会のようなヘイトスピーチをブログに書いていた。

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また宇佐八幡宮関係者を自称していた井下田 清智氏は
「在日は日本に寄生するゴミだ、帰れ」
慰安婦は死ぬまで待とう」

などとツイートしていた。(現在は削除されている)


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(なぜか、ヘイトと安倍総理賛美が一体化している)

さらにこれまで、在特会などのヘイト団体の活動が神社でなされた例は多く報告されている。https://matome.naver.jp/odai/2141273993637686301

           行動保守は神道原理主義団体である

在特会などの行動保守は、「皇紀2676年」を祝っている。http://www.koudouhosyu.info/
皇紀祝うということは、記紀の日本神話の信奉者であるという事だ。

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紀元節を祝いながら神社を集団参拝し
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国体を信奉し、靖国護国神社の信者でもある。

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(「行動保守カレンダー」から抜粋http://www.koudouhosyu.info/

       
    日本の歴史修正主義とは神道の信者としてを共有する情念、思想と感性」が造り出した幻想である

さて次回はいよいよ、歴史修正主義である。
  (つづく)