河野談話を守る会のブログ2

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はじめまして

自民党の総裁選で、安倍元総理は、「河野談話を取り消し、新しい談話を出す」と主張した。
 
この主張は彼自身が会長、または幹事を勤めた「神道政治連盟懇親会」「自民党若手議員の会」の主張である。
 
河野談話は、日韓の政治家によって様々に誤解されて来た。
 
しかし、河野談話自体には、何の問題も存在しない。
 
日本軍慰安婦に「強制性があった」のは、当たり前である。むしろ、近年まれに見る名文であった。
 
のみならず、河野談話を取り消し「強制性」の文言を排除した談話を出すとすれば、近隣アジア諸国との摩擦は避けられない。
 
とりわけ、極東アジアにおいて同じ民主主義政治体制を持つ韓国との関係は回復しがたいほどの打撃を受けるであろう。韓流ブームにおいて心情的に近くなり、経済関係においては、すでに抜き差し難い関係にありながら、日韓の一部の人間達のエゴによって、その友好関係が破壊されるとしたら、日本と韓国の双方が国家として受ける損失は測り知れないほどである。
 
日本の近年の右翼に関しては「日本人としてのほこり」を彼らは主張するが、むしろ「河野談話を否定」し、「慰安婦はただの売春婦である」とする事によって、人としての良心の誇りを失ってしまうだろう。また、日本人ー天皇の赤子である事を誇ることが、先の15年間の侵略戦争の大きな要因となった事を知らない訳でもないだろう。天皇がいる国ー「神国日本」がアジアの支配者であると妄想し、アジアを日本を中心として一つにするというその「大東亜共栄圏」の過信が、満州事変、日中戦争、太平洋戦争と拡大されて行ったのであった。同じ轍を踏んではならない。
 
ゆえに、ここに河野談話を守る会を造ることになった。