【ふとどき千万】ソウル支局長が書いた「セクハラ捏造」記事の問題点=産経のヘイト扇動
自身のセクハラ捏造には、反省の弁もなく、「言論の自由、報道の
自由」の問題にすり替えて行く産経新聞と報道関係者たちに
モノ申す
7月18日の朝鮮日報の記者コラムでは「「秘線」としか書いてなかったものを性的関係であるように描写するとともに「具体的な人物を念頭に置いていることがうかがえる」として
ウワサとはなにか。
証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。相手は、大統領の母体、セヌリ党の元側近で当時は妻帯者だったという。だが、この証券筋は、それ以上具体的なことになると口が重くなる。
と書いている。つまり具体的な人物との不倫な関係をスキャンダルして描こうとしたのである。
産経はその人物を「チョン氏」「岳父のチェ牧師」としている。そしてこの噂話を元に
ウワサが立つこともないだろう。大統領個人への信頼が崩れ、あらゆるウワサが出てきているのである」
朴政権のレームダック(死に体)化は、着実に進んでいるようだ
と結論づけている。
事実関係について単なる噂話だけを掲載しながら、その噂話をソースに論説の結論を付けるなどという芸当が報道の名においてなされたのである。
それだけでも全国紙がやるような事ではないだろう。
慰安婦問題や歴史事実に関して捏造記事を造ってはヘイト扇動をしてきた産経新聞らしいやり方である。東亜日報は社説で「産経新聞が反韓感情を助長する報道をしてきたのは昨日今日のことではな い」 「韓国冒涜は度を越えた」「産経新聞は、保守嫌韓新聞として悪名高い」と強く批判している。https://web.archive.org/web/20140817035757/http://japanese.donga.com/srv/service.php3?bicode=080000&biid=2014081155588
日韓関係を破壊しているのは、「国交断絶」を叫びながら、ヘイトデモを繰り返す、いわいる「保守」とも「ネットウヨク」と称される連中と歩を同じくする産経新聞に他ならない。
<これについての産経の醜い言い訳>
産経の宣伝では単に「朝鮮日報のコラムを引用して」となっている。引用しただけなのに、起訴された、という被害者に成りたがっているようだ。しかし、実際には引用しただけではなく造り話が混入し、朴大統領の男女関係が事故対応に遅れた原因である事を強調している。
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(10月8日付号外)
これが全国紙のやる事か?
と2014年11月28日付朝刊(及び10月8日付号外)で言い訳していた産経だが、実際には元の朝鮮日報の記事を特殊に解釈すると同時に、韓国紙にはない「証券街の関係筋」や「政界筋」の独自情報に言及し、朴大統領が男性と会っていたという噂に真実味があるかのように見せかけている。
証券街の関係筋の話はこの部分だ。
証券街の関係筋によれば、それは朴大統領と男性の関係に関するものだ。相手は、大統領の母体、セヌリ党の元側近で当時は妻帯者だったという。だが、この証券筋は、それ以上具体的なことになると口が重くなる。さらに「ウワサはすでに韓国のインターネットなどからは消え、読むことができない」ともいう。一種の都市伝説化しているのだ。
と産経は書いているのだが、なんとこの証券街の関係筋への取材は無かったというのだ。訴状にはこう書かれている。
証券界の関係者」あるいは「政界の消息筋」などを引用し、あたかも朴槿恵大統領がセウォル号事故発生当日、チョン・ユンフェとともにおり、チョン・ユンフェもしくはチェ・テミンと緊密な男女関係であるかのように虚偽の事実を概括した。
これについて加藤元支局長は18日と20日の2回の調査で、「朝鮮日報の記名コラムと証券街の情報誌を引用した」と主張した。関係者の話だと書いたがそれは、取材しているのではなく、情報誌の噂話のわけだ。
そして該当コラムに出て こない朴大統領の私生活およびチェ・テミン牧師疑惑関連の表現に対する具体的な根拠を提示できないでいる(中央日報2014年08月26日http://japanese.joins.com/article/288/189288.html)
産経の「言論の自由を脅かされている」という宣伝
この問題は「言論と報道の自由の問題」であるという人々がいる。なるほど部分的にはそういう面もあるだろう。
しかし、「言論と報道の自由の問題」以前に、未婚の女性に対してセクハラ記事を捏造して、叩いても良いのか?という問題がある。いやその前に、まったく裏付けもなく噂話を元に、新聞記事を造る是非の問題だろうか。
さらに「相手をやっつける」という目的のために新聞という公器が使われる怖さでもある。
彼らはこれを「歴史戦」と呼んでおり、「戦争」である以上、何でもいいから相手を攻撃するのであろう。
どんな手を使ってでも・・・だ。
そういう「怖さ」がこの記事にはある。
産経新聞はこれまで慰安婦問題での虚偽記事を繰り返して来た。このブログで指摘したものだけでも、膨大な数である。朝日の嘘どころではあり得ない。「アイコク」とかいうバイアスのかかった人々には、産経新聞は仲間で庇うべきアイコク新聞なのかも知れないが、報道の名を使いながら、自分たちの目指す国粋主義的な世界を造るために、「憎韓」害毒を振りまいて来たのである。
その産経の姿がさらされたのが、この朴大統領へのセクハラ捏造記事である。
ところが、産経は論点をまるで変えてしまう。「名誉棄損か否か?」という論点では勝ち目が無いので、「言論と報道の自由の問題」にすり替えたのである。
そして加藤前局長を「報道の自由のために闘う戦士」のように宣伝し始めた。
しかし、その前に加藤さんは、産経読者に虚偽記事を書いたことを詫びるべきである。
そして産経は韓国民と日本国民の両方に関係悪化の原因を造っている事に関して、謝罪文を書くべきだ。
ところが産経のこうした誤魔化し手法に乗せられる人々がたくさんいるようだ。日本では田原総一朗なども「言論と報道の自由の問題」にしてしまっている(産経ソウル支局長捜査、新聞協会が「強く懸念」読売新聞 2014年08月29日 )。
だが、繰り返すがこの問題は、「言論と報道の自由の問題」であるという以前に
①「産経のセクハラ捏造記事」の問題
②虚偽に元ずく憎韓宣伝の問題
として論じられなければならないのである。
いくら何でも、日本でも、新聞がセクハラ捏造する自由は無い。