河野談話を守る会のブログ2

ヤフーブログ閉鎖のため移住しました

酷すぎるヘイトクライム

 
マンガ「美味しんぼ」で知られる作家の雁屋哲氏が、石原慎太郎氏の
「中国人の犯罪DNA」論というヘイトクライム
について次のように書いている
 
 
 
雁屋哲の今日もまた」より
 

 
 
 
2012-02-05

悪い冗談

悪い冗談
サッカーのイングランド代表の、DFジョン・テリーが代表首将を解任された。その理由は、ジョン・テリーが試合中に相手の選手に対して人種差別的発言をしたために、起訴されたからである。このように、欧米では、「ヘイト・クライム」と言って、人種間のヘイト(憎しみ)を煽るような言動は犯罪である。
イングランドと言えばサッカーの本拠地、そのイングランドの代表チームの主将ともなると、国民的にも絶大な人気がある。
その、ジョン・テリーが起訴されるのである。
さて、最近「石原新党」等という物が話題になっている。
大阪の橋下新市長の率いる「維新の会」と国民新党亀井静香代表、平沼武夫・「立ち上がれ日本」が石原氏を担いで新党を作るという。
私は、その石原氏とは、石原伸晃氏のことだと思っていたら、あにはからんやおとうとはかるや、その石原氏とは、息子の方ではなく、父ちゃんの方だった
私も大抵のことには驚く男だが、矢張りこれには驚いた。
石原慎太郎氏を日本の首相にしたいという勢力があり、石原慎太郎氏本人も満更ではないのだそうだ。
まあ、民主党なんか最初の約束は全て破って、何が何だか分からないどぶ泥のようなたわごとを口走る首相になってしまった。
それなら俺でも大丈夫と石原慎太郎氏が考えても不思議はない。
これが、おもしろいね。
管首相が、「反原発」じみたことを言った途端に、日本のマスコミは、菅氏についてありとあらゆる悪口雑言をかき立てたのに、野田首相が「どじょうでございます」といって、原発推進を口にすると、手のひらを返したように、これ以上の善人はいないかのようにかき立てる。
日本のマスコミ人士の正体が見えましたね。
そこで、ジョン・テリーなのだが、石原慎太郎氏は首相になったとしても絶対に外国に行かないことをお勧めする。
行った途端に、ジョン・テリーと同様起訴される恐れがある。
石原慎太郎氏が「中国人の犯罪DNA」論を述べたのが2001年、それ以前に、まだ衆議院議員の時に選挙戦の際に同じ選挙区の新井将敬代議士の選挙ポスターに(1996年に北朝鮮から帰化)と書かれたシールを石原慎太郎代議士の第一公設秘書が指揮して貼って回ったこともあった。両方ともとっくにいわゆる時効だが、石原慎太郎氏は欧米だったら、とっくに塀の向こうの住人になっていたはずの人である。(石原氏の言動にはまだ時効にかからない物がある公算大である)
今の世の中何が起こるか分からない。橋下氏の率いる維新の会は大変に威勢が良いらしく、あちこちの政治家が接近しているようだ。
このままでは、石原新党衆議院第一党になり、橋下大阪知事と石原東京都知事が手を組んで、「じゃ、まあ、お歳の順に」なんてんで、石原慎太郎氏が日本の首相になるかも知れないのだ。
これで、意気上がった石原慎太郎氏が勢いに乗って再び、中国、朝鮮、韓国がらみの痛い話を海外でするかも知れず、そうすると日本の首相で初めて海外で起訴されると言うとになりかねない。
私は、小泉氏首相が登場したときに、日本で最悪の首相が誕生したといった。その通りになった。
野田首相小泉首相より悪い。
喋る言葉喋る言葉、全てどぶ泥が溢れてくるような感じで、うっかり氏の話を聞いていると、どぶ泥を呑込んで呼吸停止をおこしそうである。
「ヘイト・クライム・スター」か、「日本どぶ泥漬け作戦請負人」か、私たちに与えられているのは、このようなすてきな人ばかりで、泣くのもアホらしいから、笑ってしまいましょうかなあ。
とにかく、イングランドの、ジョン・テリーは日本がうらやましいだろう。


 
 
>欧米では、「ヘイト・クライム」と言って、人種間のヘイト(憎しみ)を煽るような言動は犯罪<
 
なのだが、日本では犯罪ではない。
 
国連人権理事会が日本の人権状況について勧告していたが、自民党の新憲法案はますます人権が削られ、往年の大日本帝国のように「人権無き国」を目指してまい進中である。
 
ましてや、外国人の人権などどうでもいいというのが本音なのだろう。
 
 
 
当たり前の事だが、日本でも人種、あるいは民族間の差別を煽るような言動を禁止する法律を整えるべきである。
 
石原慎太郎在特会のように、「犯罪DNA」だの「キムチ臭い」「死ね」だのという差別と罵倒が繰り返されるなら、日本人は結局のところ憎まれ、【アジアの孤児】となるだろう。