河野談話を守る会のブログ2

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国定教科書反対[子どもと教科書全国ネット21]から



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下記のアピールのインターネットによる賛同署名を行います。
数千名の賛同を集めたいと考えています。
趣旨に賛同する方ならどなたでも賛同いただけます。 


ぜひ、多くの皆さんのご賛同をお願いします。

アピール
「教科書採択への不当な政治的介入をやめさせ、子どもたちにもっともふさわしい
教科書を教員が選べるようにすることを広く訴えます」

賛同署名は下記をクリックしてください。

http://sando99.jimdo.com/

子どもと教科書全国ネット21
Children and Textbooks Japan
Network21(CTJN21)
E-mail kyokashonet@a.email.ne.jp
HP http://www.ne.jp/asahi/kyokasho/net21/
℡:03-3265-7606 Fax:03-3239-8590




河野談話を守る会」による推薦文




今教科書が危ない!!

先の14年間の戦争前、中、
日本の教科書は、天皇・軍・戦争への賛美に満ち溢れた。


日本ヨイ国、キヨイ国。
世界ニ一ツノ神の国
日本ヨイ国、強い国。
世界ニカガヤクエライ国。
国民学校2年用、『ヨイコドモ』の『日本ノ国』より)
とか
・・・やがて、アメリカ合衆国が、盛んに東亜をむしばみました。わが国はいち早くその野心を見抜いて、国の守りを固くし、東亜の国々を励まして、欧米勢力の駆逐につとめて来ました。そうして今やその大業を完成するために、あらゆる困難をしのいで、大東亜戦争を行っているのです。・・・・汝、すでに10歳になりぬ。敵寄せて来たならば、命にかけて忠を真っ当すべし・・・・(国民学校6年用、『初等科国語・八』)

とかいう愛国反米教育が全国民に対して画一的になされ、これにはみ出す生徒には、容赦ない体罰が与えられました。
『戦後の右翼勢力』を書いた堀幸雄氏は、その少年期の思い出をこう書いています。

            はじめに
なぜ右翼に関心を持つのか。それは多分私の子供のころの生活体験と無関係では無いように思われる。
「時代があんな時代だった」と言ってしまえば、それまでかもしれない。しかし私が小学校へ上がって以来、耳にたこができるほど聞かされてきた天皇や神国日本、それから忠君愛国等等についての色々な話や体験を私はそう簡単に忘れる事はできない。おそらく私と同世代の人たちは、皆同じ体験を持っているはずである。その時代私達の毎日は皇国賛美に明け暮れた日々だった。そして天皇や皇国の背後には不思議な事にいつも「神」がつきまとっていた。
天皇は現人神であり、天皇の日本支配は神勅によって与えられていた。私達はそれに対して、一片の疑問さえ口にする事は許されなかった。私達はなんと言う不幸な民族だったのだろうか。そして日中戦争が始まると、その天皇、皇国賛美は一層オクターブを高めた。神社への参拝が学校行事として始まった。神社は鎮守神から軍神に変った。
もちろん当時、私がそのような思想動員の意味を理解していたわけではなかった。しかし天皇や皇国賛美を説教されるたびに、ぼんやりした疑惑は次第に深まっていった。中学生になった時には、もはや教師たち、あるいは新聞、ラジオを通して流されてくる「神国日本」式の話は、信用できなくなっていた。多分それは素朴な合理主義にすぎなかったろう。教師や配属将校たちの言う戯言など恥ずかしくて聞いてはいられなかった。彼らにしてもそれを信じていないのが本当ではなかったろうか。仕方なく喋っていたのではないかと思う。しかしそうでもなさそうな人も何人かはいた。信じていないなら、恐らくあんな喋り方はしなかったろうから。ともかくこうして強制された天皇支配下の日本の非合理性は、苦痛以外の何ものでもなかった。「神国日本」を典型的に演じたのはむろん軍人だったが、彼らの精神主義が高じてくるとそれは暴力に変わった。一体何の権利があって軍人は国民に暴力を振るうのか。戦争のさなかだと言うのに、国民は味方からいじめ抜かれた。
━<略>━
だが考えて見ればそれらは全て天皇に収斂されていた。天皇が全ての非合理性の根源であった。そしてその天皇制を国民に強要し、国民を痛めつけてきたのは、軍人を始めとする右翼的諸勢力であった。・・・・・・現人神とは何たる詭弁であろうか。そして、君側の奸を許す現人神とは何たる逆説だろう。私は神聖な天皇を吹聴するだけでなく、国民にそれを暴力的に押し付けてくる軍人や右翼に反感を持たざるを得なかった。


このようにして暴力的に天皇制や愛国を押しつけてくる時代があり、戦争へと突入してしまった反省から、敗戦後我々の先祖たちはこれを警戒し、教育に政治権力が必要以上に介入する事を拒否して来ました。公立校さえ、教科書を各学校ごとに採択していたのはそのためです。ところが2012年ごろから、日本ではかつて存在した愛国教育が復活しつつあります。「愛国」の名の下に学校での国歌・国旗の強制が起こり、東京都と横浜市大阪市ではこれを教科書に書いた実教出版の高校教科書採択に圧力がかかりました。さらに安倍政権は、教科書に書かせる事をこと細かく指定し、それ以外は書けなくするシステムを造ろうとしています。
極めて偏った考え方をしている安倍達政治家が自分達の偏った考えを押しつけようというわけです。それは結局は2000年に森総理(当時)が述べた「国民にこの国が神の国である事を承知させる」という事なのでしょう。
ここで言う「神の国」とは「神社の神々の国」の事です。
そしていづれ
日本ヨイ国、キヨイ国 世界ニ一ツノ神の国 
と子供達が唱和させられるような時代が来るかも知れません。