河野談話を守る会のブログ2

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韓国の「慰安婦問題」に関する主張が「反日だ」というウヨサイドの主張について




慰安婦問題に関して韓国の主張が「反日だ」という考えは、ネトウヨを中心に、右翼言論人や右翼政治家達の間に広く共有されている。

それらのほぼすべてが韓国政府の言い分を、受け止め分析したものではなく、ただ単に”感情的”に反発しているだけだが、彼ら自身はそれが単なる感情である事に気づいていない。
またその感情は、靖国伊勢神宮を崇拝する疑似ヌミノース感情を基底に持っているので日本国内でさえ一部の神道崇拝者または潜在神道信者以外には共有されていない。ただ、去年の伊勢参拝者が延べ1千万人を超えたことから考えても、数千万人単位で潜在的な感情共有者がいるものと推定できる。
しかし、彼らはそれが理解できていないので、何かあると諸外国に抗議のメールを送ったりするが、まったくの無駄骨であり、むしろ藪蛇にしかならないのである。

さらに言及するなら、こうした神社崇敬感情を共有していない人々も日本には多く存在しており、また神社崇敬感情を持ってはいても、合理的な理性と知性がそれを凌駕し、より正しい見識へと至る者もいるだろう。

さて、下に掲載したユン・ビョンセ外相の国連人権理事会で講演 (*報道1)について、さっそくネトウヨたちによる「反日だ」というレッテルがつけられているが、もちろんこれは「反日」とは言えない。
単に「慰安婦問題の解決を促している」だけである。
彼らにとっては慰安婦問題の解決を促している」=「反日だ」という図式なのかも知れないが、すると慰安婦問題の解決を願うフィリピンの議会(*報道2)慰安婦決議をした台湾、アジアとヨーロッパ諸国や米国、国連までほとんど全ての国が「反日だ」という事になるだろう。

結局はほとんど全ての国に「反日だ」のレッテルが貼られることになる。
反日か」「親日か」で分ける価値観を重視する事自体がばかげている。

3・1節(独立運動記念日)の記念演説で、「過ちを認めない指導者は、新しい未来を切り開いていけない」と述べた朴槿恵(パク・クンへ)大統領の講演内容を聞いてみても「反日だ」とは言えない。むしろ講演内容は、日本の右翼や韓国の左翼にはおあいにく様だが、彼女が一流の政治家である事を示している。






(*報道1)
■韓国のユン外相、国連人権理事会で基調講演へ(3月4日)NHK
韓国外相 国連人権理で慰安婦問題言及へ
3月4日 21時45分 NHK

韓国政府は、ユン・ビョンセ外相が今月5日に国連人権理事会で講演し、韓国の外相として初めて、いわゆる従軍慰安婦の問題を取り上げ、国際社会に問題の解決を訴えることを明らかにしました。

韓国外務省は4日、ユン・ビョンセ外相がスイスのジュネーブで行われている国連人権理事会に出席し、今月5日に基調講演を行うと発表しました。

講演の中でユン外相は、いわゆる従軍慰安婦の問題について、過去のものではなく解決すべき緊急の問題だとして国際社会に解決を訴える方針だということです。

これについて韓国外務省の報道官は4日の記者会見で、「国連人権理事会で外相がこの問題を取り上げるのは初めてのことだ」と述べるとともに、韓国政府として今後も早期の解決を求めて強く訴えていく姿勢を示しました。

韓国政府は、日本政府が従軍慰安婦の問題を巡る河野官房長官談話の作成過程を検証する考えを示したことや、4日夜、櫻田文部科学副大臣が河野官房長官談話の見直しを求める国会議員の集会に参加して「応援している」などと発言したことに対し、反発を強めています。



(*報道2)
■フィリピン下院外交委で「慰安婦」決議案採択(3月11日)時事通信

日本に公式謝罪促せ=慰安婦決議案を採択-フィリピン下院外交委
2008/03/11-19:54 時事通信
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008031100964

 【マニラ11日時事】フィリピン下院外交委員会は11日、第2次大戦中の旧
日本軍による従軍慰安婦問題で、フィリピン政府に対し、日本政府に公式謝罪や
歴史的事実、責任の受け入れを促すよう求める決議案を採択した。フィリピンで
従軍慰安婦に関する決議案が採択されたのは1998年以来。本会議での審議日
程は今後、議院運営委員会で調整する。
 決議案は昨年7月末に米下院で従軍慰安婦決議が採択されたことを受けて、翌
8月に女性政党ガブリエラのマサ議員ら7人が提出していた。委員会での採択に
ついて、同議員は「大きな一歩になる」と評価。クエンコ外交委員長は「(本会
議でも)すべての政党の支持が得られると考えている」と語った。


(*報道3)
■韓国外交部、「慰安婦」捏造発言の桜田氏を激しく批判(3月4日)聯合
河野談話」見直し賛同の桜田副大臣を激しく批判=韓国
2014/03/04 16:20

【ソウル聯合ニュース】韓国の外交部当局者は4日、文部科学省桜田義孝副大臣が旧日本軍の慰安婦問題は捏造(ねつぞう)されたとの趣旨の発言をしたことについて、激しく批判した。

 桜田氏は3日、慰安婦の強制性を認めた「河野談話」の見直しを求める集会に出席し、「私はうそをついたり、人をだましたり、事実を捏造することが大嫌いな人間だ」とした上で、「皆さんと考え方は同じだ。一生懸命応援する」と談話の見直しに賛同する意向を明らかにした。

 同当局者は桜田氏の発言に対し、「(菅義偉官房長官河野談話の作成経緯を検証するとし、(今回は)次世代にしっかりと歴史を教えるべき文部科学省副大臣河野談話の否定を扇動する大衆集会に出席して賛同するに至った」と非難した。

 また、日本の政治指導者と政府の要人は河野談話の継承を口癖のように繰り返しながら、正反対の行動を続ける点を指摘。「被害者だけでなく、慰安婦問題をめぐる日本政府の責任を取り上げ、積極的な措置を求めてきた国連など国際社会を愚弄(ぐろう)するもの」と主張した。

 その上で、「誰がうそをつき、誰が人をだまし、誰が事実を捏造したかは生存している55人の被害者が、国際社会が、そして歴史が知っている」と強調した。

 さらに安倍晋三首相が昨年の国連総会で「憤激すべきは、21世紀の今なお、武力紛争のもと、女性に対する性的暴力がやまない現実」と発言したことに触れ、「(憤激しているなら)慰安婦問題の責任を痛感し、反省と謝罪をしながら正しい歴史教育を実施することにまい進すべきだ」と指摘した。



(*報道4)

慰安婦:外交部長官、国連人権理事会で問題提起へ

安倍政権の「河野談話」否定の動き加速

尹炳世(ユン・ビョンセ)外交部(省に相当)長官は5日、スイス・ジュネーブで行われる国連人権理事会で、旧日本軍の従軍慰安婦問題の早急な解決を求めるとともに、北朝鮮の人権問題について提起する方針を固めた。外交部長官が国連人権理事会に出席するのは、2006年6月の潘基文(パン・ギムン)長官(現・国連事務総長)以来7年9カ月ぶりとなる。
 政府は韓日関係の修復を望む米国の要請などを考慮し、尹長官の演説を保留していたが、安倍政権が「河野談話」の見直しを進める動きを本格化させたため、4日になって尹長官が出席する方向に転換した。
 政府はこの日、日本の文部科学省桜田義孝副大臣が、慰安婦の強制動員について「捏造(ねつぞう)された事実」というニュアンスの発言をしたことについても、コメントを通じ「誰がうそをつき、事実を捏造したかは、歴史が知っている」と強く抗議した。桜田副大臣は今月3日、極右政党・日本維新の会の主導で行われた、河野談話の見直しを求める集会で「私はうそをついたり、人をだましたり、事実を捏造することが大嫌いな人間だ」として、上記のように発言した。
金真明(キム・ジンミョン)記者
朝鮮日報朝鮮日報日本語版