河野談話を守る会のブログ2

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「中国の侵略」「北のミサイル」と言いながら・・・・憎韓の精神構造


河野談話を守る会:論文集】


               憎韓の精神構造


右翼雑誌である『正論』や『will』を読んでいるとしばしば、中国と北朝鮮の話題が書いてある。
彼らがこぞって強調するのが「中国の侵略、北朝鮮のミサイルの脅威」である。尖閣問題での中国の脅威を煽り、北朝鮮のミサイルの脅威があるからという理由によって、軍の創設と核武装を正統化したいからである。

しかし、その彼らが一番憎んでいるのは、なぜか韓国である。中国や北朝鮮ではなく、韓国の悪口が常に山のように書かれている。結局は彼らにとっては、「歴史認識をちゃんとしろ」と言われる方が、現実のミサイルや侵略の脅威なんかよりも、はるかにストレスになるのだろう。

そういう訳で、もし彼らの言う通りに「軍が創建」されれば、中国や北朝鮮と闘うよりも、韓国と戦争になる可能性の方が高いだろう。特にネトウヨと親和関係にある嫌韓自民党議員が主導権を握っている限り、この懸念は拭う事ができない。安倍昭恵の韓流好きに対して、自民党内部から批判が相次いだことはこのブログでも書いている。
自民党靖国慰安婦中韓反日キャンペーンに対抗して[国際情報検討委]を発足させるらしいが、歴史認識で最も発言するのは韓国である以上、この機関は実質「反韓国キャンペーン」遂行機関になるのだろう。
先日、安倍はオバマ大統領を挟んで朴大統領と始めて会見する事ができたが、安倍の歴史観が変化した訳ではあり得ない。安倍は腹芸を使うが、末端の自民党議員になると「神道政治連盟国会議員懇談会」や「日本会議国会議員懇談会」「みんなで靖国神社を参拝する国会議員の会」など複数会派によって、絶え間なく「日本民族正統化史観」を注入された結果、もはやネトウヨと大差なく、「慰安婦はただの売春婦」「南京虐殺は中国の捏造」などと信じ込んでいたりするから困りものである。中には出世のためと割り切って、こうした会派に参加し、中国を「支那」、韓国を「ちょん」と日本会議的に言い回しながら、靖国参拝のお伴をしている者もいるのだろうが、志位議員に「日本から出て行け」と国会で罵倒する若手議員もいる時節である。ネットウヨク化したのは福島瑞穂党首に「黙れ、ばばあ!」と書き込み?を報じられた自民党ネットメディア局長・平井卓也衆院議員(ネット・ヒラタク)だけではないのだ。

自民党のこうしたネトウヨ化現象は、この国の将来を危うくしてしまっている。常に嘘と詭弁、罵倒と悪言を繰り返すネトウヨとよく似た国家主義的な精神構造は、妄想性人格障害(あるいは自己愛性人格障害か)の症状によく似ている。戦前、国民を騙す嘘を繰り返し、嘘の上に嘘を塗りたくった日本の軍閥とも良く似ており、この軍閥自体が人格障害の症状のように見える。これらの人格障害では、自分の意見を否定されると”うつ状態”になってしまうのだが、その意見というものが、とても容認できないような妄想なのである。ゆえに拒絶されるのが当たり前だが、そうすると患者は相手に対して攻撃的になってしまうのである。恋愛の時にも、同じような反応をするもので、「自分がこんなに愛しているのになぜ分かってくれない」と憎んでいるようなタイプがいたら、そういう人だと判断できる。思い込みが激しく、自己中で、客観的な判断がまるでできない。
ネトウヨが極めて攻撃的な人格なのは、言うまでもないが、戦前の軍閥もまた「日本は、世界を支配すべき優秀な民族である」という、およそまともな精神では付き合いきれない病んだ主張を持っていた。天皇人間宣言が「日本民族が世界を支配すべき民族だというのはウソだ」とわざわざ宣言しなければならなかったのは、軍国日本の中にこうした妄想が蔓延していたからである。
そしてこうした主張を容れない者に対しては、右翼団体によるテロが起こったり、特高警察や憲兵が排除して行ったため、神社崇拝を相容れない宗教は壊滅的な打撃をこうむった。
戦争自体が「日本(天皇)が支配者である」という妄想を暴力的にアジアに対して押し付けるためであったと言えるだろう。
当時、同盟国であったドイツも似たような自己愛的な主張がなされ、これが劣等民族(と彼らがみなした)ユダヤ人の虐殺へとつながったのだが、日本の場合は朝鮮人や中国人など他のアジア民族を「劣等民族」として蔑視、迫害したのである。
この時代のドイツについて、*スイスの精神科医ユングは、「ドイツの集団ヒステリーは、ゲルマンの古代神ブォータンという元型の復活である」と診断している。我が国でも、アマテラスという元型の復活がなされ、それにまつわる様々な神話妄想が噴出していたのである。

妄想というものは、複数の人間によって共有される事もあるし、一つの民族が共通幻想として持っている事もある。
これが90年代以降の現代になって浮上したドイツや日本の歴史修正論であり、それは「修正論」というよりも疑似宗教妄想であるとも言える。ゆえにこの信奉者たちは、皆神社好きであり、神話教育を伴う歴史教科書を信奉し、応援している。それと同じ思想線上にある自民党の様々な会派を探ってみるとまさに、妄想性人格障害の症状が噴出しているようにも見える。
自分達の妄想的な歴史観靖国史観)を否定する韓国への憎悪は、その主な症状であろう。

しかし冷静に考えれば、北朝鮮の脅威に対しては韓国がまるで防波堤のような役割を果たしてくれているし、例えば中国が尖閣に侵犯するような可能性があったとしても、自衛隊と違って実践で鍛えられている韓国軍と米軍の存在は、極東において極めて強い抑止力となるだろう。
ゆえに日本としては、米国や韓国と協定を結んでおくのが冷静な外交判断であると言える。その際、「竹島問題」における譲歩と「慰安婦問題」における解決の道をつけて行く必要があるが、特に何も存在しない竹島は従来の政府主張を放棄すべきである。倫理的にみても、朝鮮半島での主導権を争った日露戦争のさなかに日本の領土として編入した竹島が日本領土であるという主張は、完全に侵略正統化主義の主張であり、道義に反している。一方、理論面から言えば、故内藤教授他多数の歴史学者が指摘しているように、「古くから日本の領土」という主張は破綻してしまっているのである。
また、慰安婦問題については、当ブログで考証しているように、多くの場合に「強制」があったと理解すべきであって、その事実を否定したりすることによって外交問題を造り出す事は、日本の国益に反しているのである。



ユングは、精神病を「人格の病」としてとらえ、1909年に集合的無意識すべての人の心的体験の共通の土台ーがあると確信し、1910年にはその集合無意識が一定の呪術的・象徴的な象徴を含んでいる事をつきとめた。その太古からの精神的要素は個人の心に入ってくるのである。
この場合、日本民族の民族無意識から精神的要素が、その時代の人々の心に侵入したのである。これがいわいる日本の全体主義である。










福島瑞穂党首に「黙れ、ばばあ!」と書き込み? 報じられた自民党ネットメディア局長はなぜか沈黙 (1/2) : J-CASTニュース

自民党ネットメディア局長の平井卓也衆院議員がネット党首討論で「黙れ、ばばあ!」などと野党党首らを罵倒するコメントを書き込んでいたと、一部で報じられた。しかし、事務所ではまだ確認が取れていないといい、本人のツイッターなども沈黙したままだ。
   参院選を前にニコニコ生放送で2013年6月28日に行われた党首討論は、自民党圧勝が伝えられる中、視聴するユーザー数は伸び悩んだ。しかし、ネット選挙解禁にかける人たちの意気込みは熱いようで、この日の党首討論にも、主要政党がほぼ顔をそろえた。

新聞取材には「申し訳なかったが、やじみたいなもの」

http://www.j-cast.com/images/2013/news178453_pho01.jpg
平井氏(右)はネットでは沈黙?
   そんな中で、東京新聞が29日に報じたところによると、自民党ネットメディア局長の平井卓也氏は、ニコ生の画面上に表示されるコメントに意気盛んな書き込みをした。
   社民党福島瑞穂党首が討論冒頭で発言すると、平井氏は前述のように返し、日本維新の会橋下徹共同代表が欠席したことが分かると、「橋下、逃亡か?」とはやし立てた。これに対し、自らが担ぐ安倍晋三首相については、「あべぴょん、がんばれ」と激励の書き込みをした。
   あべぴょんとは、平井氏自らが発案し、26日から提供を始めたスマートフォン向けゲームのゆるキャラ名を指すようだ。
   東京新聞によると、コメントは平井氏がスマホで書き込んだ。他党党首らの誹謗中傷を書き込んだことについては、「申し訳なかったが、やじみたいなものだ」と釈明した。しかし、書き込んだにもかかわらず、なぜか「画面には流れていなかったはずだ」と説明したという。
   平井氏の書き込みがなぜ発覚したのかは定かではないが、ネット上では、IDが表示される状態のまま書き込んでしまったのではないかとの憶測が出ている。党首らへの誹謗中傷については、「コメントが浮かないように周りのレベルに合わせたのか」といった声もあるが、「これは、下品すぎる」「ネットで工作してますって言ってるようなもんじゃねーか」などと疑問が多い。