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誰、この「慰安婦問題」素人評論家は?









これはダーレ?





河野談話には書いてもいない「強制連行」をしきりに攻撃するこの人物が誰なのかは知らない。しかし例え書いてあったとしても、さしたる問題ではあり得ない。なぜなら、「軍や官憲による暴力的な強制連行」もまた複数報告されているからだ。女性を暴力的に慰安所に放り込んだインドネシアにおけるスマラン、フローレス、マゲラン、アンボン、ジャワ、中国山西省、桂林・・・などの長期にわたる組織的集団強姦事件に軍の責任がなかったと考えるのはバカげている。
ここで熱弁している人物が誰なのかは知らないが、まったく慰安婦問題の素人であることは言うまでもない。

中ごろから日本人捕虜尋問報告 第49号 1944年10月1日」通称[ミッチナ資料]について語っているのだが、この資料には「彼女たちの 暮らし向きはよかった。」と書いてあると同時に 「多くの「楼主」は、食 料、その他の物品の代金として慰安婦たちに多額の請求をしていたため、彼女たちは生活困難に陥った。」と書いてある。このようにこの資料は、それ自体に矛盾した記述を含んでいる。さらに他の多くの資料、証言と食い違いが指摘されている資料である。

資料を造ったのは、<アメリカ戦時情報局心理作戦班>である。
この部署は、日本兵に降伏と投降を薦めるための宣伝ビラをばらまく事を業務としていた。そのビラの作成には、日本語ができる日系人はいたが朝鮮人がいた証拠はなく、またこの事情聴取に朝鮮語ができる人物が加わった形跡もない。
ゆえにこの資料の作成においては日系米軍人が20名の朝鮮人慰安婦とは、片言の日本語で事情を聴取しながら、主に2人の日本人経営者である北村夫妻から、話を聴取したものと見られている。

さて慰安所経営者にとって米軍に収容されたことは脅威であっただろう。当時の日本社会には、「鬼畜米英」「捕虜になると拷問される」というプロパガンダがなされていた。
それだけでも怯えていたであろうし、さらに慰安所経営者は「軍属」または「軍属待遇」だったので戦争協力者と見做されるかも知れない。もし慰安婦に対する虐待やピンハネがあったとすれば米軍によって処罰される恐れもあった。
そこで北村夫妻は自分に不利な事を言わないで、できるだけ慰安婦たちが「自由意思」で、よい待遇を受けていたかのように偽って言ったであろう事が予測される。

そのため内容が矛盾し、なおかつ他の資料とも食い違いが生じたのであろう。

こうした資料批判は歴史学者にとっては当然だが、この人物はそのような努力をしていない。ゆえにミッチナ資料が造られる過程についてまるで考察が欠いており「米軍によって作成されたのだから信用できる」と述べている。

バカ丸出しと言うしかない。

河野談話作成チーム」は資料の扱い方さえ知らない、こんな素人民間人に資料を渡して、いったい何がしたいのだろうか?自慢げに持論を述べて、河野洋平氏を攻撃しているが、その持論がことごとくバカげたへ理屈でしかない。