河野談話を守る会のブログ2

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第2回植村裁判簡単参加記

        これは植村隆西岡力と文春を訴えた裁判の記録である

今日、6月29日。第2回植村裁判の公判がいつものように東京地裁103号法廷で開かれた。前回と異なり今回は並んだ人数も少なく、おそらくは110人程度だっただろう。そういうわけで並んだ人はほとんどが入れたと思う。特筆しておくべきなのは、裁判が小林節慶應義塾大名誉教授(66)の主張から始まったことである。

    小林節慶應義塾大名誉教授の原告弁護団参加

小林節氏といえば、先ので安倍政権による解釈改憲を「違憲である」「安保関連法案は撤回すべき」と正しい意見を述べた人物である。「学者は字面に拘泥する」とかグダグダ述べていた高村副総裁に「ふざけんな」と啖呵を切ったりhttp://dot.asahi.com/wa/2015061700080.html?page=2、「安倍政権が止まらないのなら、次の選挙で政権を交代 .をさせるべきだ」とも述べている。http://blogos.com/article/116803/
そういう点では気分のいい人なのだが、元々この人は右翼なのである。右翼団体の顧問なんかやっていて、最近は成長したがそれでも改憲論者の一人。根っから右翼人士なのだ。自民党小林節氏を参考人に選んだのはそういう人物だからである。

右翼をやっていて、はたして植村氏の弁護側に回れるだろうか?植村氏によれば弁護団に入る前に小林氏は周辺の右翼たちに自分のメモ帳を見せて、植村へのパッシングが不当であることを示したという。すると半分は納得してくれたそうだ。なかなか熱血漢らしく「これは植村いじめだ」「俺は右翼だ。でも俺はおまえを最後まで守る」と男気を発したという。実に不思議な熱血漢なのだ。


        被告・喜田村洋一弁護士のやりとり

今日も西岡・文春側の弁護士は2人しかいなかった。やる気がないのか?それとも何か奥の手があるのか?それは知らない。多分前者だろう。西岡や文春にろくな言いわけがあるとは思えない。

2014年2月6日号の『文春』は、「”慰安婦捏造”朝日新聞記者がお嬢様大学教授に」と20年以上も前に植村氏の書いた記事を「捏造」と決めつけていた。『文春』は「怒りの総力特集 韓国の暗部を撃て!」という特集の中でこの記事を書いており、明らかに韓国憎悪を煽るヘイト扇動記事であった。【週刊文春】にはこういう記事が多い。
この記事の中で、西岡力はご期待通りに、「・・・捏造記事と言って過言ではありません」とコメントをしている。

だが、これは言いがかりに等しい。なんせ、当時は慰安婦を「挺身隊」と述べるのが韓国では一般的であり、産経や読売もそう書いていたのである。それを攻撃して「捏造」というのだが、植村氏に指摘された西岡と文春は、変な”言逃れ”をしている。なんとそれは「事実の摘示ではなく、「論評」しただけだ」というのだ。

誰かの書いたものを「捏造だ」と言っておいて、訴えられると「それは「論評」しただけ」だという。ハア?何?

さらに「義理のお母さん・・・」「意図的に嘘を書いた」とかいう文章については「これは推論である」という。
明らかに断定しておいて「推論だ」というのだが、これが言い訳になるんだろうか?

そこで、原告側弁護士は、この”推論だ”という主張に対して、西岡が信じたことに対して相当な理由があるか?と問いを発している。この辺りは実はよく分からないところだったのだが、次回明らかになるだろう。
喜田村洋一弁護士は次回書面を用意するということになっている。
10月26日。また103号法廷である。


【追記】7月1日
「よく分からなかった」と書いたが
   その部分のやりとりはここで ↓
             http://uemura-supporters.blogspot.jp/
              なるほどこういうやりとりだったわけだ?