河野談話を守る会のブログ2

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慰安婦問題「包み隠して」と述べた森元首相について



首相になったと言っても、約1年間の短期政権だった。
緊急入院した小渕恵三首相の後を継ぐ形で、いわいる派閥談合によって内閣総理大臣に就任した。(森喜朗青木幹雄村上正邦野中広務亀井静香

料亭通いを批判されたり、
失言のパレードを造り、
「亡くなられた坂田さん」発言
「日本の国、まさに天皇を中心としている神の国であるぞということを国民の皆さんにしっかりと承知をしていただく」発言
(選挙の時)「無党派層は寝ていてくれればいい」発言
えひめ丸事故」の報告を聞いてもゴルフを続行し後で「プライベートだ」と答えた件もあった。
九州・沖縄サミット」のことを「沖縄万博」と連呼し、朝日に報道されたりもしている。

そのためあまりに支持率が低かったので「蜃気楼内閣」という異名ももらっている。

それでも、右翼サイドに与える影響は強く、現在でもフィクサーとして政権の背後に動いている。
後に右派が言逃れをする際の定番の”言逃れ”も森が始めているようだ。

「全体を聞いてもらいたいがどこか部分だけ抜き出せば問題にできる」と述べて、まるで自分の方が被害者だとするやり方は、後に麻生や橋下など右翼政治家の言逃れ「定番」となった。

マスコミによってその不見識や無知な発言を報道された結果、国民に人気が無く内閣が短命となったのだが、それは同じレベルの不見識・無知な安倍のような神道主義者にとっては教訓だったらしい。この国を再び「神道国家にする」というファナチックな「神の国発言」一つをとっても時代遅れの不見識というしかないが、これを報道された事をいわば逆恨みして、マスコミ=特にNHKと朝日を抑え込もうという安倍の今日的メディア戦略が生まれたのではないかと思われる。もっとも安倍にとっては「教科書議連」の盟友であったが、酒の飲みすぎがマスコミにパッシングされた中川 昭一の件の方が印象に残ったのかもしれない。いずれにしろ、自業自得というしかないのだが、マスコミを抑えこもうとする下地にはなったのだろう。今日自民党が安倍に習いてマスコミ抑え込みを謀っているのを見ると、自民党の最後の時が近いのを感じる。

欧米では、人格・性品の優れた者が、政権を握るかも知れないが(そうでもないか?)、我が国では、人格・性品ともに唾棄すべき人物であっても政権を握ることがある。それは今日の嘘つき内閣を見ても明らかではないだろうか?そしてその人格・性品の低劣さは「慰安婦」問題での発言で如実に顕れてしまうのである。

それにしても、この国の政治家は「誤魔化し」と「隠蔽」が好きである。戦争直後の資料の焼却・・・いやそれ以前に明治時代、朝鮮王室である閔妃を殺害した事件の首謀者である三浦梧楼らを無罪放免し、代わりに韓国人首謀説をでっちあげた件など、日本政府による対外史での隠蔽工作は明治時代から始まっている。

そういう意味では、「包み隠す」発言をしたこの森氏などは極めて、日本の政治家らしい人物であると言えるだろう。

「隠蔽」は日本のお家芸なのである。



慰安婦問題「包み隠して」=森元首相

 森喜朗元首相は17日、BS朝日の番組収録で、いわゆる従軍慰安婦問題について「戦争の悲劇は世界中どこにでもある。肯定しているわけではないが、そっと包み隠していく方が進む道として良いのではないか」との認識を示した。韓国政府の批判を招く可能性がありそうだ。 (2015/07/17-15:55)

「罪」という言葉の語源は「包む」だとも言う。
包み隠さず告白せよ。