愛国心と鈴木邦男
人間の心の中には、いろいろな力が存在している。
様々な”想い”があって、私たちが在るのだ。
そうした想いの中で、”郷土愛”あるいは”愛国心”は比較的強いものだろう。
いわいるパトリシズムである。
例えば、突然、外国の軍隊が攻めてきて、街に火をつけ、人を殺しまくっていたらどうだろか?
私の血は騒ぎ、抵抗せずにはおれないだろう。
多くの人がそうではないだろうか?
だから、日本軍の侵略に対して、韓国では独立運動が起こり、中国やフィリピンで激しい抵抗があったのもよく分かる。
何かと歪曲したがる人が多いが、皇軍がやったのは他国への蹂躙であり、それに対して各国民のパトリシズムの火がついたのだ。
1941年から始まった15年間の戦争では、皇軍こそ蹂躙者だったのだ。
愛国心という言葉を汚したのである。