愛媛県の右翼教科書採択運動
その若江進市議のホームページを今回改めて読み直すと、H23年度(2011年)の「活動報告」に、愛媛県教科書改善協議会の名誉会長に加戸守行が就任したことが書かれている。これで加戸守行と「教科書改善の会」などとの関係が理解できるのだが、問題は、その会合が行われたのが、愛媛縣護國神社内のみゆき会館であることだ。
(若江進市議のホームページ)該当部分 http://wakae.net/katudo/h23.htm)
すでに神道政治連盟が「新しい歴史教科書をつくる会」の教科書採択活動をしていたことは述べたが、これはその延長線上の活動であろうと思われる。
また、「続いて午後2時からは、毎年恒例の日本会議愛媛県本部主催の憲法講演会が開催されている」事も見逃せないところだ。日本会議はその役員に神社界の人間が多く参加しており、その目的(指向性)は神道政治連盟とほぼ一致している。そして「教育」はその柱の一つである。「教科書改善の会」は日本会議の椛島有三、 小田村四郎、中西輝政、伊藤哲夫などが顔を揃えており、安倍との特別なつながりが取沙汰される加計孝太郎も賛同者として名を連ねている。また上杉千郷(学校法人皇學館理事長)、大原康男(國學院大學教授)、小堀桂一郎など『神社新報』にしばしば登場する神社界の人々も参加している。
(愛媛縣護國神社ホームページ http://www.gokoku.org/)
(愛媛における教科書運動)
追記)2018-4-23
昔、元「新しい歴史教科書をつくる会」会長の西尾幹二はブログ記事で
じつは、ここからが微妙で、言いにくい点なのですが、要するにわれわれにとって兄弟の組織、親類のような関係にある団体「日本会議」です。
と書いています。「日本会議」と「つくる会」は兄弟組織であり、地方支部は一体化しているという事です。ところで、本ブログでは、日本会議の地方組織が、神政連や神社庁に本部を置いている例が多いことを述べてきました。おそらく愛媛も、つくる会が分裂するまでは「日本会議」「つくる会」「神政連」はほぼ一体化した組織であったと思われます。