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朴裕河に味方意識を持っている産経新聞

<昔書いて、そのまま公開し忘れていた記事>


       朴裕河に味方意識を持っている産経新聞
産経は加藤達也に裁判の行方をレポートさせている。未婚の女性である朴クネ元大統領のセクハラ記事を捏造し、逮捕されたあの加藤達也である。産経のお仲間である安倍政権が動いたり、多くの新聞が「言論弾圧」を主張したため、釈放され、結果として加藤はウヨクたちのスター記者の一人となった。それまでほとんど書いていない『正論』や『WILL』に突然頻繁に登場するようになり、言論の勝利を語るという塩梅だ。まるで「言論の自由」の戦士扱いだが、元はと言えばゲスの勘繰りのようなセクハラ記事である。(『朝鮮日報』が「秘線」としか書かなかったものを(無根拠に)「証券筋の男」として性関係を匂わせたhttps://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/64960167.html
ゲスの勘繰りによれば、朴裕河への有罪判決は、「今回の裁判は朴教授を有罪とすることで「親日勢力」を攻撃する韓国司法の姿勢を見せたものではないか」という。

三権分立がいまだに建前でしかない日本では裁判官が政府に忖度して判決を下すことが十分考えられる。2000年ころ、森発言を受け批判がやまない自民党が働きかけ、最高裁の名誉棄損の基準を甘くさせたのはそれなりによく知られた出来事である。
しかし、韓国司法が三権分立をただの建前にしているという根拠はまるで存在しないではないか?むしろ憲法裁判が可能な韓国は日本よりはるかに三権分立を達成していると言える。韓国の
三権分立は、特に慰安婦問題に見られた。慰安婦問題での発言がほとんど無かった李明博大統領は2011年8月31日に出た憲法裁判所の「韓国政府の不作為」を違憲とする判決を受けて、12月の訪日日韓首脳会談で慰安婦問題を言及するようになったのである。これに対して、産経「正論」などの右派論壇は「大統領任期が末期になると反日強硬姿勢を示し、人気取りをする」という証明されていない一種の神話(デマ)を流してきた。

       2011年8月31日憲法裁判所「韓国政府の不作為を違憲判決」
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朴裕河も心強い味方を得たものだ。朝日や毎日は朴裕河を応援しているとは言え、まだ嫌韓反韓)妄想と煽動には歯止めがかかっている。しかし、ろくに取材しないままデマのような記事を書き、読者に韓国への反感を訴えることで支持されている産経新聞には歯止めはない。元より韓国が好きすぎて、絶対に日本に帰って来ない黒田勝弘さえ、今では「韓国好き」を公言できず、煽動記事を書く有様だ。
「真実の探求」などより「日本人は優れた民族なのでその名誉を守る」とかいう戦前のような宗教イデオロギーの目的を達成したい日本会議と連動して歴史修正主義を拡散させている産経にとって、国連や米国に訴えていた朴クネ政権は大敵だったが、文政権はさらに大敵なのであろう。今後どんな難癖をつけるか?
産経新聞を読むことは、脳の中を金属の機器で掻爬されるような不快感があるが、日本人の責任として眼が離せないのである。

     <2017-10-28産経>

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