一部の人々は、菅野完を日本会議研究の権威のように見なしています。当会は、菅野の様々な発言、著作『日本会議の研究』も併せて、菅野には多くのデタラメがあることを指摘して来ました。その後、菅野には準強姦裁判が起こされ支持者は減少しましたが、現在でも騙される人が多いようです。
菅野の主張に関しては山崎雅弘のこの指摘が的確だと思います。
【再掲】菅野完のデタラメの考察
菅野完の『日本会議の研究』には、日本会議の裏方に、谷口雅春(生長の家創始者)の影響を受けた人物たちが暗躍している事を世間の人に、分かり易く示した・・・という功績がありました。その点に関してはなかなかの勉強ぶりだったと思います。
そこで問題点を指摘しておきましょう。
1、 菅野完の発言内容
まずこの動画を見てみましょう。
菅野が、デモクラTVに出演した際の発言です。
①4:50~5:50
「僕たちが宗教リテラシーが低いので、日本会議と言えばすぐに神社本庁とか言いたがるんですが、僕ね、神社本庁本丸論が大嫌いで、神社本庁てほんとう弱いんですよ、人いないんですよ。そもそも。で、お金も無いんですよ。明治神宮は金はある。靖国神社は金はありますけど、明治神宮は御存じのように神社本庁とケンカしたりしますし。まず日本会議を見る時に注意しなければいけない。あるいは右派運動を見る時に注意しなければいけないのは、中央に何か宗教的な情熱を持っているおどろおどろしいおじさんたちがいて、その人達が運動を差配しているというようなイメージはまづ頭から消しさらないと何が起こっているかわからない。」
②7:18~7:40
「あ、そうなんですか?」
「全然、違います。」
「そうなの?」
「で、力があるかと言ったら、自民党の人がほぼ全員入っています。ほぼ全員入っているということはすなわち何でもないって言うことです。」
さらに、ツイッターではこんな事を述べています。
③
日本の有権者は右傾化なんかしてない。
菅野ツイッターは現在凍結されているので、彼のTWIIOGから画像を掲載しておきます。
④
神社勢力が改憲運動の中心にいるとさえ思わない。
菅野ツイッターは現在凍結されているので、彼のTWIIOGから画像を掲載しておきます。
⑤
山崎雅弘は、思い込みで取材をはじめ、現場に行かず、事実よりもストーリーを優先し、陰謀論に陥っている。
菅野ツイッターは現在凍結されているので、彼のTWIIOGから画像を掲載しておきます。
このほとんど全てが、デタラメな事実関係と理屈を述べている。
一つずつ検証します。
2、 検 証 その1
まずは、②の
という発言について。
(赤線は当「河野談話を守る会のブログ」による)
↓
と書いている。
神道政治連盟組織準備委員会は、林神社本庁事務長が委員長になり、1969年の9月には上杉一枝氏が神道政治連盟設立発起人代表になりました。上杉一枝氏は、11月8日の設立総会の時に神道政治連盟の初代会長に就任し、記者会見を開いて上で塚田氏が書いているように、「私共は本庁と不離一体となり神社界が背負っているこのような問題の内、政治的なものを一つ一つ解決し・・・」と語っているのです。
地方の場合、神政連の地方支部はたいていは、その地方の神社庁に置かれています。例えば、神政連石川県本部,の住所は 「金沢市小坂町西44,」ですが、http://www.sinseiren.org/shinseirentoha/shinseirenntoha.htm、そこは石川県神社庁の所在地ですhttp://www.ishikawa-jinjacho.or.jp/about/index.html。神社庁は神社本庁の地方出先機関であり、神政連の支部は神社庁よって運営されています。京都では京都神社庁のホームページのトップに神道政治連盟と日本会議が飾られていますhttp://www.kyoto-jinjacho.or.jp/。ここも神社庁の住所[京都市西京区嵐山朝月町68-8]がそのまま神政連支部の住所となっていますhttp://shinseiren-kyoto.jp/%E7%A5%9E%E9%81%93%E6%94%BF%E6%B2%BB%E9%80%A3%E7%9B%9F%E3%81%A8%E3%81%AF/。また神政連を説明して「神政連は、神社本庁内に中央本部を置いており・・」と書いています。
つまり、神道政治連盟は神社本庁が造り、本部が神社本庁内にあり、地方でも一体化しており、その会長たちが「不離一体」「表裏一体」と述べており、宗教学者も「一体である」と書いているものを菅野完は、「全然、違います。」と断言してしまったのです。
これは有り得ないことでしょう。
私たちは普通、自分のよく知らないことについては黙して話さないのではないでしょうか?
よく知らないことでも話したい時もありますがそういう時には「・・・ではないかと思う」などの曖昧な表現になると思います。
しかし、ここでは菅野はまるで自分がその方面の権威のように断定口調で、他の意見を押さえつけるように語っています。
自分がよく知らないことを断言してしまうのは、ハッタリ屋さんか、嘘つきというしかありません。
菅野完と塚田 穂高の関係
塚田も喜んでこうツイートしています。(これを菅野もRTしています)
つまり、菅野完は塚田の著作を読んでいるはずなのに、なぜかそれは無視して、
「全然、違います。」
と述べているわけです。
まともに読んでいないということなのでしょうか?
もしくは異論があるのかも知れませんが、異論があるなら、きちんと論拠を述べなければなりません。何も根拠を示さないで断言するところに、ネトウヨとよく似た部分を見出してしまいます。
↓ につづく