自民党の勝利と河野談話についてのアメリカ人学者の反応
自民党が圧倒的な勝利をしました。
民主党にどれだけ国民が落胆したかを見せ付けられました。
いずれにしても、今後注目すべきは、安倍さんが総理になったあとに、
河野談話をどうするか、です。
アメリカの学者からもはっきりと懸念が出ています。
「河野談話見直しは愚作」
(以下引用)
私がもう一つ懸念するのは、いわゆる「従軍慰安婦」に関して93年に発表された河野談話(朝鮮半島での慰安婦募集への政府関与を認め、「総じて本人たちの意思に反して行われた」とした)を見直す動きが出ていることだ。日本は自ら災いを招くことをすべきではない。日本が将来について考え、韓国との関係を改善しなければならないときに、好ましくない方法で歴史に異議を申し立てるのは理にかなったことではない。
(引用終わり)
「安部政権が、外交でやってはいけないこと」
(以下引用)
また、河野談話の見直しについての議論も、極めて深刻な問題を引き起こす可能性がある。日米韓の三カ国間の関係が悪化すると、北東アジアにおける米国の戦略的立場が大きく弱体化する。
日本と韓国の関係悪化は、米国の戦略的政策にとって手痛い敗北となる。
(引用終わり)
特に、このマイケル・グリーン氏の記事は、安部政権に対する非常に
詳細な分析がなされています。
彼は、安部氏に助言するアドバイザーには「2つのグループ」
があることを指摘しています。
(以下引用)
安倍氏や菅義偉元総務大臣を含む同世代のグループで、1990年代に発表された河野談話に憤慨している。彼らは、河野談話はいわゆる「慰安婦」問題を、90年代当時にボスニアで問題となっていた性的暴行と道義上同じだとでっち上げるものだととらえた。こういう文脈で、河野談話は問題視されてきたのだ。
(引用終わり)
もう一つのグループは
(以下引用)
彼らはそれなりに愛国心が強いけれども、特定の行動が国際社会の中で生み出す影響が見えている。また、とりわけ中国に対処するうえでも、積極的に日本の国力と影響を強化しようとしている。
(引用終わり)
「日本は自ら災いを招くことをすべきではない。日本が将来について考え、韓国との関係を改善しなければならないときに、好ましくない方法で歴史に異議を申し立てるのは理にかなったことではない」
というジョセフ・S・ナイ氏の進言を安倍政権は素直に聞くべきです。