河野談話を守る会のブログ2

ヤフーブログ閉鎖のため移住しました

自民党の勝利と河野談話についてのアメリカ人学者の反応

 
以下は、私の友人であり、この〔河野談話を守る会〕の幽霊会員であるG氏が、経済雑誌である『東洋経済』の論文をレポートしてくれた文章です。
 


 
自民党の勝利とアメリカ人の反応

自民党が圧倒的な勝利をしました。

民主党にどれだけ国民が落胆したかを見せ付けられました。

いずれにしても、今後注目すべきは、安倍さんが総理になったあとに、

河野談話をどうするか、です。

アメリカの学者からもはっきりと懸念が出ています。

河野談話見直しは愚作」 
東洋経済オンライン: ジョセフ・S・ナイ氏に聞く)
http://toyokeizai.net/articles/-/11762?page=3

(以下引用)

私がもう一つ懸念するのは、いわゆる「従軍慰安婦」に関して93年に発表された河野談話朝鮮半島での慰安婦募集への政府関与を認め、「総じて本人たちの意思に反して行われた」とした)を見直す動きが出ていることだ。日本は自ら災いを招くことをすべきではない。日本が将来について考え、韓国との関係を改善しなければならないときに、好ましくない方法で歴史に異議を申し立てるのは理にかなったことではない。

(引用終わり)


「安部政権が、外交でやってはいけないこと」 
東洋経済オンライン: マイケル・グリーン氏が語る日本外交)
http://toyokeizai.net/articles/-/12157?page=4


(以下引用)
また、河野談話の見直しについての議論も、極めて深刻な問題を引き起こす可能性がある。日米韓の三カ国間の関係が悪化すると、北東アジアにおける米国の戦略的立場が大きく弱体化する。
なぜなら、そうなれば北朝鮮に対する圧力が弱まることになり、また中国にとっては、近隣諸国を互いに反目させて分断するという、これまでも使ってきた外交政策上の戦略が、今まで以上に遂行しやすくなるからだ。
日本と韓国の関係悪化は、米国の戦略的政策にとって手痛い敗北となる。
(引用終わり)


特に、このマイケル・グリーン氏の記事は、安部政権に対する非常に
詳細な分析がなされています。

彼は、安部氏に助言するアドバイザーには「2つのグループ」
があることを指摘しています。

(以下引用)
 
安倍氏菅義偉総務大臣を含む同世代のグループで、1990年代に発表された河野談話に憤慨している。彼らは、河野談話はいわゆる「慰安婦」問題を、90年代当時にボスニアで問題となっていた性的暴行と道義上同じだとでっち上げるものだととらえた。こういう文脈で、河野談話は問題視されてきたのだ
 
(引用終わり)

もう一つのグループは

(以下引用)
 
その一方で、安倍氏の周りには、保守的だけれども賢明で戦略的な思考に長けた人たちがいる。元外務事務次官谷内正太郎氏、自民党塩崎恭久氏、JR東海葛西敬之氏などがこのグループに含まれる。
彼らはそれなりに愛国心が強いけれども、特定の行動が国際社会の中で生み出す影響が見えている。また、とりわけ中国に対処するうえでも、積極的に日本の国力と影響を強化しようとしている。
 
(引用終わり)



経済雑誌である『東洋経済』が、このような事を書くという事は、すでに「河野談話を変更して、〔強制性〕の言葉を削除することの危険性」が多数の経済人まで、知られていると言う事です。
 
「日本は自ら災いを招くことをすべきではない。日本が将来について考え、韓国との関係を改善しなければならないときに、好ましくない方法で歴史に異議を申し立てるのは理にかなったことではない」
 
というジョセフ・S・ナイ氏の進言を安倍政権は素直に聞くべきです。