河野談話を守る会のブログ2

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靖国参拝賛否アンケート調査の数字に思う事



共同通信社が28、29両日に実施した全国緊急電話世論調査による
 調査は26日の首相による靖国神社参拝後に行われた。首相参拝について「よかった」との回答は43・2%、「よくなかった」は47・1%。「よかった」と答えた理由で最も多かったのは「首相が靖国神社戦没者を慰霊するのは当然だから」の48・6%、「よくなかった」で最多は「近隣諸国との関係に影響するから」の74・2%だった

という。
支持43,2
不支持47,1
内閣支持率から言えばおおむね妥当な数字であろう。
内閣支持率は、55,2%で一週間前の調査に比べて1%アップしたという。これは「参拝する」と約束しながら参拝しないのでウヨクサイドに安倍政権への失望があったからだろう。参拝したのでウヨクの支持が上がった訳だ。もっとも、この支持率自体が信用できるかどうかも、難しいところだとは思う。
読売の調査では「参拝しても構わない」と答えた人が日本では59パーセント「そうは思わない」と答えた人は35パーセントとしている。http://www.yomiuri.co.jp/feature/fe6100/koumoku/ 一方で産経新聞社とFNNの合同世論調査では「評価する」が38.1%に過ぎなかったのに対し、「評価しない」は53.0%にも達しているという。http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140106/plc14010621260026-n1..
いくら何でも59%と38.1%では数字がバラつきすぎである。
最近、この手のアンケート調査や統計の数字がまったく信用できなくなっている。いやもしかしたら昔からかも知れないが、雑誌や新聞、テレビやネットばかりではなく政府統計自体がなんだか怪しいのだ。例えば毎年の自殺数は、三万人程度だがこの数字には毎日のように電車を止めている飛び込み自殺や行方不明者は入っておらず事故扱いなのだと言う。現状世界8位の自殺率の高さだが、これを加えると十万人近くなり、ダントツで世界1なのだ。しかし「日本はすばらしい国」という幻想を持ちたい人々にとって、この誤魔化した数字が都合がいいらしいとも考えられる。
こうして警察が発表する数字自体がよく調べてみないと無条件では信用できないものになっている。そして政府さえ信用できないのが、この国の不幸であると思う。

ブロガー達も混乱している。

例えばこのブログはhttp://blogos.com/article/76988/靖国参拝について

靖国神社参拝について「妥当」との回答が8割近くに達しているYahoo意識調査だけでなく、民放TBS系情報番組の緊急世論調査でも「いいんだ」という回答が7割を超える」

と書いている。
59%や38.1%がいきなり8割近くになっている。こんなに違う数字だと疑ってみるのが当然である。

しかし、この8割。よく読んでみるとどちらもネットでのアンケート調査らしい。
この手のアンケート調査は基本的に無意味である。なぜなら、暇なネットウヨク達が、何度もアンケートに票を入れるからだ。これは、朝まで生テレビの電話アンケートでも同じで、同一人物が何度もかけてくるとアナウンサーも述べていた。ネットアンケートや深夜番組の電話投票にこたえるのは、おおむね冬休みで夜更かししている子供であろう。よっぽど暇な大人でなければ、ネットアンケートや深夜番組の電話投票などには興味を持たないだろうからだ。少なくとも私の周りには投票するような人がいない。

ところでこのブログ
「安倍首相は自分の取った行動について同盟国の米国や、欧州諸国にはっきりと伝わるメッセージを発しなければならない。」

と結論づけているが、それは無理である。靖国参拝そのものが、一つのメッセージ・・・だからである。日本が行った戦争は、それが軍部の暴走によって始まったものであったとしても、すべて肯定している靖国神社歴史観の問題点は欧米の新聞にも掲載されることがある。そもそも、現代日本人は、かつての日本軍が侵略したあらゆる国と地域に神社を創建し、参拝を強要した事実を知らなすぎる。強要し拒否すれば、投獄・殺害がなされたのである。
ゆえに靖国の参拝はそれ自体が一つの負のメッセージを含んでおり、言葉でいくら別の事を説明しても、欧米諸国を説得する事は不可能である。それは「慰安婦問題」と同じであり、日本のウヨクサイドが、否定的意見をいくら述べても、欧米を説得する事などあり得ない話である。だからこそ安倍も米国や国連では、日本でやるような勇ましいシュプレイコールのような言葉をまったく言えないのである。