これが本当にベスト・セラー?『呆韓論』の呆れる内容
現在我が国には、お隣の国に注目している人達がいる。「嫌韓厨」=「ネトウヨ」という奴で、ただ注目するだけならいいのだが、何か文句を付ける事があれば、何でも文句をつけようと絶えず神経を尖らせて見張っている。まあ、クレーマーの一種だと考えれば、間違いあるまい。
その手の嫌韓サイトもたくさんある。
こういう連中↓に媚びを売って”売らんかな”を謀った本だと言える。
憎悪デモ

となっている。」という。だが、今年に入って誤報、捏造も多い、産経のこの手の数字が信用できないのは言うまでもない。こうした数字を上げることで、流行に左右され易い人達を取り込んでいる可能性もあるからだ。
作者の室谷克美氏は、以前三橋貴明 氏と共著で、 『韓国人がタブーにする韓国経済の真実 』 『「妄想大国」韓国を嗤(わら)う 』 という本を書いている。三橋貴明 は元2チャンネラーであり、「韓国と国交断絶」が持論である。上の写真ノヘイトデモの人達と同じ人種であろう。
さて、『呆韓論』をちらちらと読んでみる。
すると爆笑部分がすぐに見つかった。
P70から「人数すらブレる”ファンタジー性奴隷”論」 という項目がある。何を書いているのか?というと要するに、韓国政府の関係者はかねてから「韓国人慰安婦20万人」と言ってたはずだが、チョユンソンという閣僚が、「(韓国人と日本人を合わせて)10万人以上」と言ったというので、それは「人数さえブレているのだ」とあざ笑っている。
これが爆笑なのだ。
当分、ニヤニヤしてしまった。
なぜかというと、作者はこの本の中で「ライダイハンの人数について」こう書いているのだ。
ライダイハンは、その数3千とも1万ともされる。
(『呆韓論』P175)
ところが、この作者は、以前書いた『悪韓論』ではこう主張していたのである。
父親に逃げられたライダイハンは1万人とも3万人ともされる。
(『悪韓論』P69)
つまり、かねてから、「1万人とも3万人ともされる」と言ってたくせに、この『呆韓論』では「3千とも1万ともされる」に人数がブレている。
さらにブレているのは人数だけではなく、ライダイハンの父親を「韓国の父親」(『呆韓論』P71)「韓国の建設会社から派遣された社員や軍属」(『呆韓論』P175)と書いたり、「韓国人の軍人、軍属」(『悪韓論』P69)と書いたり、ブレまくりである。
普通、このぐらいのブレは見逃してあげるのだが、今回は見逃さない。
自分がこんな風にブレておいて、他者がブレているとアラ探しをして文句をつけているからである。
しかも、チョユンソンの方には、政府の過去の誰かの発言とこの発言がブレているといって文句をつけているのだが、こっちはどちらも室谷氏が書いているのが明らかである。自分がブレていて他人がブレているという。どんな理屈だ?
もう少し、足場を見た方がいい。
そんなに自分の足場がグラグラでは、すぐにころげ落ちちゃうよ。
この本に拍手を送るような連中は、おそらくは韓国側の悪口が書かれていれば、満足なのだろう。
しかし、もし同じ基準で、どこかの国の人が日本の過去から現在まで、日本に起ったあらゆる悪事を並べ立てたなら、日本人としてはどう思うだろう?そんなことはいくらでも可能なのである。
そういう事をやらないのが、大人のやり方であり、まるで10才の子供を相手にしているみたいである。「慰安婦問題を解決すべき」と言われると「ボクだけが悪いんじゃないもん」とゴネている。
子供である。