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追悼公園「慰安婦記憶の場」が完成





追悼公園「慰安婦記憶の場」が完成、除幕式 ソウル

毎日新聞 2016年8月29日

 【ソウル大貫智子】元慰安婦を追悼する公園「慰安婦記憶の場」が29日、ソウル市中心部の南山公園内に完成し、除幕式が行われた。出席した元慰安婦らは、昨年12月の慰安婦問題に関する日韓合意反対を改めて表明。ソウルの日本大使館前の少女像移転にも応じない考えを強調した。


他、

日韓合意の精神を、「韓国人は歴史事実をまったく言わない」という風に曲解した通信社があったが、それはまるで嘘である。
どんな考え方をすれば、そんな解釈が可能なのかは知らない。ただ言えるのは、我々には想像もできないほど狂った人間が記事を書いており、まるでネトウヨのように願望に歪まされた理屈を展開するという事だ。

ちゃんと言っておいてあげないと可哀そうなので言っておくが、もちろんそれはマスメディアの一部である。あのNHKだって、まともな局員は多いのだ。ただし安倍政権下にあって、どこの通信社、新聞社、雑誌、テレビ、ラジオでも安倍すり寄り派が、力を得てしまっているのが現状だろう。朝日や毎日も例外ではない。もとより、本多勝一に「自民党の機関紙」と酷評され、右傾化を先導し、現在では安倍政権や日本会議に気持ち悪いくらいベッタリな産経新聞はいうまでもない。


しかし、韓国では日本での「合意の精神」云々なんて歪曲は、どこ吹く風と言わんばかりに、今年の8月29日、慰安婦を追悼する公園がソウルに造られた。

 【追悼公園「慰安婦記憶の場」】という名前である。

場所は ソウル市中心部の南山公園

近くには野球場もあり、昼間行くとオバチャンたちが遊んでいたりする。
多くの人が普段から多く集まる一等地だ。

最近、当[河野談話を守る会]の会員さんの一人がソウルを訪問し、写真を送ってくれたので掲載しよう。

イメージ 1

邦訳
この地は民族反逆者イ・ワニョンと寺内統監が韓日強制合併条約を締結した統監官邸跡であり、この土地こそ植民地時代が始まった国恥の現場だ。
侵略戦争中の『日本軍』性奴隷として連れていかれた少女達は現場で虐待を受け、死んだり病気になれば捨てられた。
解放後も、満身創痍の体で険しい帰国の道で消え失せてしまうこと、にっちもさっちもならないまま、不慣れな他国で破片のように刺さって息を殺していきなければならなかった。千辛万苦、最後に故郷を見出しても彼女たちの苦痛はそっぽをむかれ、共同体は彼女たちを排除した。
解放された祖国でもその人生は、政府、目撃者にもそっぽを向かれ、被害者は沈黙を強要された。
しかし、半世紀ぶりに沈黙を破って被害者たちは世の中に向かって真実を叫んだのだ。
かつては反人倫的戦争犯罪、被害者だったが、今や道ばたで、法廷で、世界各国の人権舞台で、堂々と平和運動活動家として活躍されるハルモニ達のメッセージを継承した誓いとして、市民団体、政界、女性界、学会、文化界、独立運動家後孫などが集まり、『記憶の場』造成 国民募金を始めた。そして19755名の参与により目標額が達成され、ソウル市の協力を得て『記憶の場』とした。
この『記憶の場』がハルモニ達を記憶してこの土地に真正な正義と平和が永遠に続くようにする学びの場、思索の地となることを期待する。

2016年8月 日本軍『慰安婦』記憶の地 推進委員会】


産経によると、これは「自治体や市民のレベルで慰安婦問題を蒸し返す動き」になってしまうらしいが、http://www.sankei.com/world/news/160829/wor1608290016-n1.html こういうのを蒸し返しとは言わないだろう。むしろ産経のように都合の悪い歴史事実を無かったことにしたがるのが、問題なのである。なるほど、日本では示談によって金を払えばそんな事件はなかった事にしてもらえる。しかし諸外国では示談は「無かった」ことになるのではなく「有ったが許す」ことなのである。

この産経記事をネタに一部のネトウヨがこんなことを書いている。

  1. 竹島に国会議員10人が上陸・慰安婦資料を記憶遺産に申請・ソウルに慰安婦記憶のが完成・オ-ストラリアに慰安婦像・仏像返還拒否この状況で日韓関係に改善の兆しと言いスワップ協議を再開した日本再開して欲しいなら竹島から出て行け !くらい言えよ無能政府 ...
  2. 慰安婦資料の記憶遺産申請に懸念」と言いつつ10億円を振り込んだ日本政府、ソウルに「慰安婦記憶の」はできるし、蒸し返す気満々の韓国。捏造と戦う気概も無く、日韓基本条約を貫く意志も無い、お金を払った時点で日本の負け ! 過去から何も学ばない日本政府...

日韓合意が公表されるや否や、安倍のFBには「日韓断交」を是とするネトウヨの怨嗟の声が溢れていたが、それを一生懸命なだめていたのが、安倍と携帯電話で繋がっている阿比留産経新聞論説委員である。しかしネトウヨ側は一向になだめられた気配もなく、「安倍政権批判+[日本のこころを大切にする党]支持」に回り、何度かデモさえしている。

日本の現在の混迷は、「慰安婦」問題を軸にして展開している。「慰安婦」問題を絶対に認めない、認めたくない勢力が、今話題の改憲勢力[日本会議]なのだという事も知っておくべき事だろう。

さて、元慰安婦の追悼公園「慰安婦記憶の場」のようなものは日本にこそ必要であると私は考えている。