慰安所の生活は強姦から始まった
南京戦の翌年・第16師団歩兵第33連隊第3大隊所属の元兵士の証言
「慰安所の朝鮮人の娘は、ピー屋から、軍需工場や看護婦にするいうて騙されて連れてこられた言うとったわな。馴染みになった朝鮮人の娘から、前線に徴用され、将校にやられた後、慰安所に払い下げられたという話もきいとるわな。」 (p279)
松岡環編 『南京戦・閉ざされた記憶を尋ねて』
社会評論社 2002年
南京戦に従軍した元兵士102人の証言集
この「将校にやられた後、慰安所に」という話は、軍人、軍関係者、元慰安婦の証言の中にしばしば出て来る。複数の証言があるという事は、そうしたことが実際に頻繁に有ったとみていいだろう。将校は嬉々として役得を享受し、アジア各地の女性を蹂躙したのである。スマラン事件などのインドネシアで引き起こされた凶悪事件は決して例外ではないのである。
参考)
●軍人たちの慰安所(2)『青山学院と出陣学徒』ー永瀬隆が伝える慰安所
●軍人たちの慰安所(1)『独山二-もう一つの戦争』(溝部一人)が伝える慰安所
●慰安所の生活は強姦から始まった