河野談話を守る会のブログ2

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ふとどきな人間はどこまでもふとどきだ!伊藤詩織さんを【準強姦】した山口敬之が捏造したベトナム韓国軍慰安所記事

 
                     山口敬之の捏造記事発覚す
 
2013年、アメリカに赴任した山口敬之は、「外交関係者」とやら?に示唆を受けた公文書を探し、14年7月、米軍司令部が「韓国軍による韓国兵専用慰安所」と断定する書簡を米国立文書保管所(NARA)で見つけたという。

さらに山口は、米海兵隊の歩兵部隊長だったアンドリュー・フィンレイソン元大佐に話を聞き、元大佐は

韓国軍の慰安所は、確かにサイゴンにありました。よく知っています。
米軍司令官が指摘している韓国の慰安所とは、韓国軍の兵士に奉仕するための大きな性的施設です。
韓国兵士にセックスを提供するための施設です。
それ以外のなにものでもありません。

などの話をしたことになっている。

山口は取材の成果として週刊文春2015年4月2日号に〈歴史的スクープ 韓国軍にベトナム人慰安婦がいた! 米機密公文書が暴く朴槿恵の“急所”〉」と題する記事を書いた。記事はスクープとして取り上げられ、『文春』は7ページにも及ぶ大特集を組み、大宅壮一ノンフィクション賞の候補作ともなり、広く右派論壇、ネトウヨに拡散した。

いや、右派だけではない。影響を受けた韓国のハンギョレ新聞』などもこれを信じ込んだようだ。

ところが、このスクープ記事がまったくの作り話であることが、週刊新潮の取材で発覚している。週刊新潮2017年10月26日号《山口記者の捏造か 詩織さん準強姦逮捕状の男にもう一つの罪 安倍総理を援護したくて虚報発信》という記事である。

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まず、NARAで発見したという公文書については
山口氏が問題の根拠として記事で取り上げた米国の公文書に「慰安所」や「慰安婦」という単語はない。売春宿として利用された施設の存在を示す記述はあっても、それが韓国兵専用であったとは読み取れない
という。

確かに山口がNARAで発見した公文書(サイゴンの米軍司令部が、同じくサイゴンの韓国軍最高司令官・蔡命新(チェ・ミュンシン)将軍に送ったという「書簡」)に は「Welfare Center」(直訳:福祉センター)、「The Turkish Bath」(トルコ風呂)とは書かれているが、「Comfort Women」(慰安婦)とか「Military Prostitutes」(軍隊売春婦)とは書かれていない。
山口は、「Welfare Center」を「慰安所」と翻訳して、あたかもそれが慰安所資料のように、装ったのである。

「The Turkish Bath」(トルコ風呂)は韓国専用のように書かれていたが、『新潮』記事では歴史学者有馬哲夫教授が資料を読み解き、「韓国軍専用だった事実はない」としている。

『文春』山口記事の目玉の一つは、アンドリュー・フィンレイソン元大佐へのインタビューなのだが、『新潮』元大佐に直接取材した内容からは山口の記事がまったくのデタラメであることが分かる。
元大佐は言ってもいない事を書かれ、慰安所の証言者に仕立て上げられてしまった”のだ。
 
                      新潮が公開しているインタビュー動画)
 
 
『新潮』はこう書いている。

山口氏は〈サイゴンをはじめ南ベトナム各地を転戦。(中略)韓国軍の実情に詳しかった〉とその経歴を紹介しているが、「週刊新潮」の取材にフィンレイソン氏自身はこう答える。
「そんなことは一度も言っていません。私はサイゴンでは戦闘に参加しておらず、現地をよく知っているわけではない。韓国軍海兵隊と過ごしたのも僅か2時間だったと思います」

サイゴンでは戦闘に参加しておらず、現地をよく知っているわけでもなく、韓国軍海兵隊と過ごしたのも僅か2時間だった・・・・という人物の箔をつけるために、山口はサイゴンをはじめ南ベトナム各地を転戦。韓国軍の実情に詳しい」という経歴を作話したのである。
 
 
《「米軍司令官が指摘している韓国の慰安所とは、韓国軍の兵士に奉仕するための大きな性的施設です。韓国兵士にセックスを提供するための施設です。それ以外の何ものでもありません」》

 

と山口が書いた部分には、
「私は取材時に慰安所(Comfort Station)という言葉を使っていない。そういう用語が出ていたならば、発言に気を付けていたでしょう」

 

と元大佐は答えている。
 
山口が元大佐の話として書いていた「施設は内部が多くのブロックに分かれていて」「特に梅毒が蔓延してました」というのも嘘で、元大佐は
「馬鹿げている。そんなことは決して口にしていません。そもそも流行していたのは淋病なのです」
という
 
フィンレイソン元大佐は、「意図的に文脈から切り離したり、言ってないことを私の発言にしようとする人物には一度も遭遇したことがない・・・」と呆れ果て「彼のやり方には失望している」とも述べている。

また、リサーチャーを務めたグリーン誠子氏は自分が調査したことを告げ、山口が公文書館を訪れIDを作成したのは2014年10月22日だという。山口が全米各地を回ったというのも嘘だったわけだ。
もう何から何まで嘘という。
これをTBSが報道しなかった理由がよく分かる。

一体何が起こっているのだろうか?
この話はかつて、このブログで追及した大高未貴による安秉直氏に関する捏造・歪曲インタビュー話によく似ている。https://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/folder/1564633.html?m=l&p=1
 
 
                捏造記事の常習犯週刊文春
 
大高が週刊文春2014年4月10日号に書いた記事では、大高が安秉直ソウル大名誉教授にインタビューしたのだが、断りなく勝手に週刊誌の記事にしたあげく、「全員と面談調査」とか「実質的な調査失敗」とか「河野談話はおかしい」と言ったかのように事実を歪曲して書いたのであるhttps://blogs.yahoo.co.jp/kounodanwawomamoru/64679564.html
 
ところが、日本に知人が多い上に、ご本人も日本語が堪能な安秉直氏にいずれ、話が伝わるのは当然だった。『証言 強制連行された朝鮮人慰安婦たち』という著作の信憑性を貶めるための証言者にしたてあげられた安教授は抗議文を送り、不快なやりとりが繰り広げられ、フィンレイソン元大佐と同様、呆れ果てたのである。詳しいことは、いくつか書いた記事を読めばわかるはずである。
正直なところ、慰安婦問題を否定するために、こんなことまでやるか、と驚いたのがこの記事だった。
 
水間政憲の友人らしい新谷学編集長は、日本政府と『産経』などがやっている「歴史戦」のお仲間であり、捏造や歪曲も辞さない歴史戦記事を2014年ころから連発していたのである。


       安倍政権(日本政府)の歴史戦への参加

ところで、山口が記事を書いた後、見事にその構造を見抜いたブログがあった。慰安婦問題などで鋭い記事を書くので有名な『誰かの妄想ハテナ版』である。
小森(産経記者)が書いた『文春』記事では、山口の記事が安倍首相を「悪漢」とののしった「ダデン女史をたじたじとさせた」と愉快そうに書いている。安倍を「悪漢」と表現するのはなかなか新鮮だ。日本では元恩師からし安倍を「バカ(正確には2つのムチ)」と呼んでいる。

それはともかく、3月26日発売の文春』の記事が、英訳され3月26日にネルソン・レポートに掲載され、米国務省報道官が3月26日の記者会見で記事に関する質問を受ける、という不自然な状況に反応したこのブログでは、「おそらく安倍政権による根回し」と推理している。この推理は正しい。いや、状況はそれ以上にやっかいである。文春』の記事やネルソンレポート、記者会見だけではなく最初から最後まで、安倍政権が関わっている可能性があったのだ。そこは『新潮』も書いていないのだが、一体山口に示唆したという外交関係者とは誰で?安倍政権とはどういうつながりなのだろうか?
『新潮』記事では、この記者会見の前に山口が山田重夫駐米公使(当時)や佐々木賢一郎駐米大使とかわしたメールのやり取りが記載されており、記事のゲラや公文書のコピーを山田公使に届けている様子が書かれている。そして公使は、報道が出たら根回しすると述べており、25日の朝に山口は「産経記者が朝の朝刊で展開してから、午後の官房長官会見で質問することになりました。菅さんは・・・安倍総理の答弁に沿ったラインで答弁します。明日木曜日の国務省会見で聞いても大丈夫ですか」とすっかり官邸とも打ち合わせが済んでいる様子を書いている。(こういうのを”すり合わせ”というんだっけ?)答弁内容は、公使の指導の下、あらかじめ決められていたのである。(詳しくは雑誌を読むべし)
 

その後、我々(当会)の間でも、山口敬之がTBSワシントン支局長をクビになったことについて、いくつかの推理をした。その一つが「山口は安倍とくっついていて、小森(産経記者)らと共に【歴史戦】に勝つために、この《韓国軍のベトナム慰安所》を捏造して、その経由がTBS内で問題になり、首になったのではないか?」という推理である。その時点で証拠は何もなかった。こうした推理は「当たらずとも遠からじ」である。
TBSは山口のこのスクープを報道しなかったばかりではなく、山口を辞めさせた。これについて山口自身は、「寄稿に至る手続きが問題だった」と書いている。https://www.j-cast.com/2015/04/28234229.html?p=all 
今回の記事で、TBSが山口を本社に召還し、「本社が認めなかったものを他媒体で紹介したことについて」事情聴取がなされたらしい事が分かった。そして帰国した山口によって詩織さんへのレイプがなされたのである(『新潮』記事P43)。
その頃はまだ山口が安倍とこれほど親しいのを知らなかった。それが分かるようになったのは、伊藤詩織さんに対する準強姦事件のもみ消しが発覚したからである。http://news7-web.com/yamaguti/ https://togetter.com/li/1115124
悪事というものは結局はこんな風に絡み合っていて、いずれは発覚するものらしい。
昔うちのじいさんが言ってたように、悪いことをすれば必ずその報いを受けねばならないのだ。
 
この問題で「安倍政権(日本政府)の歴史戦への関わり」としては、別の方向からも指摘があった。

週刊金曜日に、米国での歴史戦について時折、レポートを書いている小山エミ氏は、自分で調べてこう書いている。

エミコヤマ @emigrl 2015-10-18 03:39:02 「ヴェトナム系アメリカ人団体」がヴェトナム戦争時の韓国軍による性暴力について韓国政府の謝罪を求めている、という件。韓国政府の謝罪を求める運動はこれまでも韓国ほかで起きていたけれど、この「市民団体」は背景がおかしすぎる。 
エミコヤマ @emigrl 2015-10-18 03:40:32 これまでこの問題で活動していたどの団体とも関わりがないし、ヴェトナム系アメリカ人の人権団体や女性団体とも無関係。設置には、外国政府(つまり日本政府)のためのロビー活動をしている企業H社が関わっている。
 
 エミコヤマ @emigrl 2015-10-18 03:42:27 代表者となっているのは、ルイジアナ州選出のヴェトナム系アメリカ人の元下院議員と、同じくルイジアナでヴェトナム系アメリカ人の経済活動関係の団体をしている人。でも住所はワシントンDCの私書箱。 

 

 
エミコヤマ @emigrl 2015-10-18 03:45:23 それまで何の活動もしていなかったのに、韓国大統領の訪米に合わせて突然登場して、いきなり記者クラブで会見したり、ウォール・ストリート・ジャーナルにカラーの意見広告を出している。しかも、寄付を募っている様子すらない。どう考えても怪しいでしょこれは。
 

 

 
ヴェトナム戦争時の韓国軍による性暴力について韓国政府の謝罪を求める団体が突然記者会見をしたが、この団体はヴェトナム系アメリカ人の人権団体や女性団体とも無関係で、日本政府がロビー活動のために雇っている大手法律事務所がやっている」・・・・というのだ。つまりベトナムの件で韓国を糾弾する団体は、日本政府のダミー団体だというわけだ。少し後で同じことを朝鮮日報や韓国世界日報が報道している。https://togetter.com/li/888447

2013年ころから、安倍政権が海外歴史戦のために、予算を組んでいることは知られていた。500億円という話もある。しかし、こうした予算がどんな事に、どんな風に使われたかについて、我々にはほとんど情報が届いていない。その一部が高額な報酬を求めるノーム・コールマン前上院議員やホーガン・ロヴェルズ法律事務所に流れたわけだ。2007年のやはり安倍政権の時に、米国慰安婦決議を阻止するためにそれなりに巨額を法律事務所を使ったことがある。もちろんそれは無駄使いだったし、今回もすでに無駄使いになっているが。
それにしても、準強姦に記事の捏造。ジャーナリストとしても、人としても終わっている。安倍サマのお友達はどうなっているのか?



(30日、加筆、動画データ貼りつけ、一部修正)